誰もが生きていける場所。そんな温かい街が、近い将来誕生したらうれしい。
以前、ジェーン・スーさんの本を読んだ時に、印象に残った場面がある。
家賃が安い都営住宅を作って、高齢者とシングルマザーとシングルファーザーを住まわせるという話だ。
若者たちは、外で経済活動を行い、一人暮らしのおじいちゃん、おばあちゃんたちが、子育てや家事をサポートする。
みんなができることをすることで、生きやすく、暮らしやすくする。
すごく理想的だし、多分、一生ソロだと思う私は、こんな集合住宅があったら住んでみたいと思っている。
そして、ここからが私の暮らしたい未来のまちの話になる。
理想的な集合住宅には、手続きに必要な出張所や病院、図書館、美術館、フリースクール、保育所、学校、カフェ、コワーキングスペース、スポーツジムなんかもあり、住民以外の人も自由に行き来することができる。
図書館は24時間空いていて、いつでも本が読める。
フリースクールとコワーキングスペースは、一時的に滞在できるシェルターのような役割も果たし、宿泊施設も提供している。
カフェでは子供食堂を開催し、誰もが取り残されないようにする。
小さな街の中かも知れないが、雇用も生み出せるだろうし、ボランティアにも参加しやすくなる。赤ちゃんからお年寄りまで生活がしやすい共同体が作れるはずだ。
集合住宅の周辺には、緑が豊かな公園や野菜やフルーツが穫れる農園、牧場なんかもあり、食べ物は地産地消ができる。
駅からも近くて、敷地内にはバスも通っている。交通アクセスという意味でも万全だ。
すごく欲張りだし、夢のような話と言われてしまったらそれまでだ。それでも、こんな集合住宅がある街が日本や世界中にできたらと思わずにいられない。
イタリアミラノの「垂直の森」こと「ボスコ・ヴァルティカーレ」のようなタワーマンションや朝ドラの「おかえりモネ」の汐見湯みたいなシェアハウス。
世界中に理想的で暮らしてみたい場所はある。どんな人でも生きていけるそんな場所が、近い将来できることを願っている。
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