米国株旅日記その8
このころの米国株の流れは一気にナスダック銘柄がさげましたね。
その背景にあるのは、10年+30年国債の金利上昇です。
特にグロース、ハイパーグロース株が売られました。
これは何を意味するか、というともしかしたらここがグロース・ハイパーグロース株と債券+バリュー株の転換点になりうる、という事を意味します。
そして、それは市場としてはより安全な資産へというシフトチェンジが起ころうとしているわけです。
グロース株、ハイパーグロース株というのはマイナスリスクは高いけど、将来性はあるし、成長ストーリーはいいしという感じで夢を買う銘柄です。
勿論そのリスクとは倒産やストーリー通りにいかないということです。
ですが、そのリスクをとってもトレジャーハンターのごとく所謂テンバなどを狙ってみんな投資に行きます。
それは債権の金利が低いからにほかなりません。債権の金利が低いからトレジャーハントにいそしむ。
でも、人間の真理から言えば、マイナスリスクは少しでも少なくしたいもの。
経済が回復する!!!というストーリーが描けるようになると国債金利は上昇します。
それだけ経済が回る、ということですからね。
そうすると、マイナスリスクを抑えたいという心理が働き、より安全な、マイナスリスクのない、債券やバリュー株にシフトするのです。リア充銘柄、オールドエコノミー銘柄などとよばれたりしますか。
なので、今そのシフトチェンジが起こるのではないか、と市場は警戒しているわけです。
テスラはこの前決算をしくじり、また、工場建設の遅延、ビットコイン購入という強いマイナスリスクを発表しました。
経済の回復が見込めるという事を織り込んだこともあり、テスラはマイナス要因が多めの決算を出したので今株価がズドンと落ちているわけです。
こういう銘柄はどんどん切られるという地合いが続くと思います。
そして、このような銘柄に多く投資をしているのがARK社ですね。
米株をやっている人なら一度はきいたことがあるでしょう。
将来性のある小型銘柄を独自のリサーチによって投資方針をきめている会社になります。
いま、その会社の価値が揺らいでいます。
その引き金になったのはEH(イーハン)です。
そして、それに後追いで出てしまったテスラ、WKHS(ワークホース)の悪材料ニュース。
去年まではARKが持っているから大丈夫!だったのが、今「本当に大丈夫?」というところまで来てしまったと思います。
これが「ARKが持っているからダメなんじゃね?」と市場は行くのか、それとも復権して「ARKが持ってるから大丈夫!」となるのか。
グロース株、ハイパーグロース株投資を主流としている人は見極める必要があると思います。
私の個人的な考えとしてはテスラはおそらく600$を切る可能性は7-80%くらいあるのではないかとみています。
下手すると400$程度まで行くこともあり得るとみています。
ただし、米株の場合は決算が良ければ10年持てば基本安泰という大原則があります。
そこまでいったら買いなのかなと思っていたりはします。
とりあえず、今は米国長期債、ビットコイン価格をみつつ投資方針を決めるターンなのかなと思っています。