![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/113503164/rectangle_large_type_2_85c69483db4a473fcd4f1457aa37095e.jpeg?width=1200)
どうしようもないこと / SP花園
今朝。
お通夜のあと一晩中持ち歩いてしわくちゃになっていた夫の喪服にアイロンを掛けながら、
『(夫は)次、いつこれを着るかな。まさか私の時だったりして?!』と、変なことを考えていました。
時間を戻して、先日のこと。
大学の同級生で、所属していたギターサークルで一番仲の良かった友人が病気で急逝しました。55歳。
夫も同じサークルだったので、2人で東京までお通夜に列席しました。
そこには数十年ぶりに会う同期のメンバーがたくさんいて、久しぶりの再会を果たしたのですが、まさかこんなに早く仲間の一人が逝ってしまうなんて夢にも思っていませんでした、誰も。
急逝した彼女とは、東京と大阪で離れていたせいか、ここ20年ぐらいは年賀状だけで会うことはなかったのですが、昨年12月に東京で展覧会を開いたとき『そのえ~、久しぶり!!』と観に来てくれて、嬉しい再会を果たしたばかり。
その時は病気の影など1ミリもなく、学生時代に戻った気分できゃっきゃと盛り上がって楽しかったなあ。。
当時はサークル活動のあと、2人の大好物だった「コージーコーナーのナポレオンパイ」をテイクアウトして、一人暮らしの私のアパートで恋話に花を咲かせたり、明け方まで無邪気に将来を語り合ったり。
華奢だけどびっくりするほど体力があって、知性も抜群で、優しくて愛されキャラで。あんなに淀みのない人を私は他に知らないし、なによりいちばん長生きしそうだったのに!!
とはいえ。
お通夜に列席しても、棺のお顔を見ても、私はいまだに実感できていません。つい半年前に会ったばかりだし、会っていない時間が十年単位だったせいでしょうか。
ただ。
これからも何人かの友人を見送ることになるのだ、ということをずしっと実感しました。その中で、もちろん自分も見送られる側になるということ。あんまり最後の方だと、見送ってくれる人が少なくなるから寂しいかもなあ。。
50を過ぎてから、いつか自分がいなくなる日をリアルに意識するようになったのですが、それはどうしようもない流れであって、そのどうしようも無さを今回はひたと感じました。怖いとか悲しいとかは無く、ただ淡々と。
彼女の冥福を心から祈ります。
あなたと共に青春時代を過ごせて本当によかった⚡