里山大百科「春」谷津田の春
里山の春は、冬の景色の中にいつのまにか顔をのぞかせている。
ゆっくり、ゆっくり畦道をたどればそこかしこに、
もう、小さな春がひしめいている。
遠くからは見えなかった春のきざし、ほんの小さな出来事。
そっとかがんでみれば、普段の視線では見えなかった生命の営みが、目に飛び込んでくる。
にぎやかなモズの鳴き声には、冬の厳しさとは違った響きが聞き取れる。
▲タネツケバナ(東京都町田市/新開孝・撮影)
谷津田の畦道に、タネツケバナが白い花を咲かせた。タネツケバナはアブラナ科の仲間。(谷津田(やつだ)・・・谷、沢などの湿地ないし、水分が多く常に湿地状になっている場所、田など。谷津、谷池田(やちだ)ともいう)
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