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水田の稲が青々とするころ、田畑の周りの草も一段と勢いづき、草刈をまぬがれた草花が野辺を彩ってくれる。 幼いころバッタやチョウを求めて歩き回った原っぱ、そこで見たウツボグサやノカンゾウは、今でも鮮やかな印象でよみがえってくる。 どこにでもあった野辺の花咲く原っぱも、いつのまにか身近な場所からなくなりつつある。 ツユクサは植物には珍しい青色の花を咲かせる。黄色く目立つのは仮雄蕊(かゆうずい)という飾りの雄しべで、下方に2本伸びた目立たない雄しべが本来のものだ。