見出し画像

ベルハー殺人事件①

(⚠︎これはベルハー殺人事件という題名でつばめが後先を考えずに不定期にお話を更新していくものです。)




オレンジの日が眩しい夕暮れ、今日も1秒でもはやく学校から避難してきた私は、いつものように家のポストを見た。







家のポストを確認するのは、親から「やりなさい。」と言われたからやっていただけだったけど、いつの日か習慣になり、癖になっていた。





最近学校が始まってから、ポストを見ることは家に着いたことを実感するものになっていて、ポストを見ることに謎の達成感があった。







また最近は、見知らぬ人(差出人やその会社の人、配達人等)が唯一踏み入れていい、他人の家の域がポストで、今日はどんな知らない人がかかわり、私たちに何を届けようとしているんだろう?という興味と、平凡で時間が過ぎるのを待つような生活をしている私の目をかっぴらかせるような刺激的な便りが届いてないかなぁという期待の箱になっていた。






ポストに近づいてみると、何やら黒い物体がみえる。今日は、大きいブツが入ってるぞ〜とたまらなくワクワクした。





そしてそ〜っとポストの中を見た。






そこにはA4で漆黒の封筒がUの字に折れ曲がった状態で無理ねじ込められ、投函されていた。
配達者が無理やりねじ込んだ様で、封筒が
なんだか苦しそうだったので、直ぐに取りだした。






私はその物体への期待で胸がいっぱいになった。







ベルハー殺人事件②に続く………















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?