2023年2月のおわり、きらめき
悲しみの底にいるような気分で始まった2月は、
これからやってくる春に向けて、きらめく心とともに
終わりを迎えようとしている。
今月の初めは、確かに、間違いなく、どんよりとした気分で始まった。
明確な理由はないけれど、どんどん深海に沈みゆくような気分だったし、
深い森の中から抜け出せずに、ふらふらと彷徨うような気分だった。
湯船に涙を溶かしていたり、真夜中の天井を見上げていたり、
どうにもこうにもやるせなかった自分の転機は、
ふいに見つけた 大好きなモデルさんの素敵な笑顔と、
彼女が発する、力強い言葉に出会ったことから始まったと思う。
とても明るくて魅力的で、心身ともに健やかにみえる彼女にも、
鬱屈とした日々をお過ごしのときがあったそうなのだが、
「このままではみんなから見捨てられる」という気持ちが湧き、
そこからギアを入れて、いろんな物事に丁寧に取り組んだという。
いまの私と同じだ、と思った。
ならば、私も彼女と同じように、いつかは明るく笑えるかもしれない。
そう思って、彼女のように日々を丁寧に過ごすように心がけた。
朝起きたら、まずは窓を開けて、ピンと張った空気に入れ替える。
玄関を掃除して、白湯を淹れる。
朝のランニングは 寒すぎるからできなかったけれど、
寝起きと、寝る前には、全身のストレッチを入念に。
会社に行ったときは、同僚とランチをする。
誘われた飲み会には、気軽に参加してみる。
出社したら、とにかくいろんなひとに挨拶する、話しかけてみる。
週1で恵比寿のパーソナルトレーニングをしていただいた。
サロンに行って、まつげと眉毛を整えてもらった。
美容院に行って、髪をショートカットにしてみた。
なんとなく入った古民家カフェでお茶をした。
お伊勢参りをして、ご祈祷を受けて、御札をいただいて帰り、
家に神棚をつくってみたりもした。
自分との雑談をして、好きなことをそのまま認めてあげて、
自分の気持ちが明るくなることを選んだ。
うまくいかなくて、暗くなっている自分にも、自分の親友にするように、
とにかく自分自身の気持ちに、寄り添うように過ごしてみた。
そんなふうに、ちょっとずつ、日々の見方の角度を変えていったり、
物事をみるメガネを付け替えたり、脳のOSをアップデートしていったら、
よくわからないけれど、どういうわけだか、無自覚に、
光の差す海面がすぐそばまで見えてきたり、
森の中から抜け出す小道や光が見えてきたりして、
だんだんと、キラキラと光る明るい世界に再会できたような気がしている。
なんだか、世界ってこんなに広くて明るかったんだなーと、今は思う。
だからこそ、3月はもっと世界を広く知りたい。
2月は自分との対話(雑談)が多くて、だからこそ分かったことや、
もっと知りたいと思うことが増えた。
だからこそ、自分を知るためにも、まだ知らない人と巡り合って、
たくさんの人の「世界の見方」を知りたい。
たくさん、たくさん、いろんなことを知りたい。
そんなワクワクとした気持ちで、2月を終えるなんて、
2月の初めの私には想像が全くできなかった。
多分、こんなふうに、変わっていくんだろうな。
いつまでも、丁寧に。あわてずに。誠実に。心を尽くして。
3月は、キラキラと輝く世界と、人と、たくさん出会えますように。