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個人店の顔馴染みになる

最近は、カフェやランチなど、なるべくチェーン店ではなく近所の個人店に行くようにしている。そういったお店を応援したい気持ちもあるし、何よりお店の人たちとの個人的なつながりが生まれるのが嬉しい。

少し前までは、コストやスピード重視で、チェーン店に行くことが多く、それこそが賢い選択だと考えていた。チェーン店の方が、スケールメリットでそこそこ質の良いものが安く提供されると考えていたためだ。

確かに個人店だとほんの少しだけ割高になることの方が多いが、それでも個人的に知り合いになったスタッフの方がいるというのは気持ちの面でコストを上回る幸福感につながる。

リモートワークでほとんど人に会わない中、スタッフの方と一言二言雑談するだけでも、自分も社会やコミュニティに参加している実感を得ることができ、なんとなく朧げになっていた自分という人格の輪郭が蘇ってくるような気がする。

チェーンのコンビニなんかにいくと、客もスタッフも機械的なやりとりをしてコミュニケーションが終了してしまい、お互いに感情のある人間であることがなんだか忘れ去られてしまうような気持ちになる。

お金と商品の交換のためだけにやりとりをする、RPGの中の主人公と、決まったセリフしか話さない店主のような雰囲気。

個人店に通うようになると、お互いの内面や私生活に関する話題も生まれたりして、コミュニケーションって人間の幸福感のベースになっているものなんだなと実感する。

今住んでいる地域は割と個人のお店が多いのも嬉しい。仮にいつかここを引っ越すことになったら少し寂しくなると思う。今までは特段地域に対する思い入れを持ったことがなかったので引越しでそんな感情になることはなかったけど、今回は地域に対する思い入れを持つことができて嬉しく思う。


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