
新しい音楽を探しにいきませんか -デジタル化する音楽市場②-
私たちも、日本も、昔を懐かしむのをやめて冒険してみたら、新しい時代を迎えられるのではないでしょうか。今回は、前回のエントリ「90年代のJ-POPを忘れられないあなたへ」に続くお話です。
あなたが最後にCDを買ったのはいつですか?
お気に入りのアーティストはいないという方であれば、「えっと…」と遠い目をしてしまう方も多いのではないでしょうか。私も、数年前に持っていたCDをデジタル化して以降、新しいCDを買っていません。だって、部屋が狭くなるのですもの。
パソコンで作業をする際に、ちょっとYoutubeでも流してればいいか。社会に出て働くようになってからずっと、そんな気持ちでいました。
オトナだからこそ考えたいこと
しかし、国際レコード連盟(IFPI)のレポートにあった「Spotify(有料ストリーミングサービス)とYoutubeの1視聴者あたりの推定年間売上高比較(図1)」を見て、考えを改めようと思いました。
Youtubeを含め、あらゆる無料のインターネットメディア(ここではLINE LIVE)は、視聴者と、広告主と、コンテンツ配信者をつなぐことで成り立っています(図2)。三者がWIN-WIN-WINの関係であればよいのでしょうが、「YoutubeはSpotifyと比較してコンテンツへの適切な対価を支払っていない」と、IFPIは名指しで批判しているのです。
コンテンツ配信者の利益団体として、IFPIは続けます。「コンテンツ配信者にフェアな報酬が支払われなければ、音楽業界の健全な生態系が脅かされてしまう」。
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人気アーティストが稼いだお金を、次世代アーティストの発掘・育成という形でレコード会社が投資するからこそ、私たちは永続的に音楽を聴くことができます。私たち視聴者としても、サステイナブルな社会全体を考えた選択が求められている時代なのではないでしょうか。
私もストリーミングサービスを使ってみた
AVEX系のAWA、邦楽ならLINE MUSIC、洋楽ならSpotify。それぞれ私も使ってみたので、ご参考までに個人的な印象を述べてみます。どれも無料でも十分楽しめます。が、オトナなのでSpotifyに課金。
AWA:コンテンツの編集力・提案力がある!
LINE MUSIC:SNSらしく俺の・私のプレイリストを聴いてねという感じ
Spotify:アカウントを作ると、はじめにお気に入りのアーティストを選ばされます(ミーハーなチョイス)
90年代のあの頃も今も、音楽の役割は変わりません。マスメディア発のドラマのタイアップやカラオケに、プレイリストやTikTokのダンス動画といった新しい時代ならではの出会い方・楽しみ方が加わっただけ。
また、音楽はタダではないことも変わりません。これまでずっと、私たちのライフスタイルにあった方法で提供されてこなかっただけ。
…新しい時代が、あなたにとっても、音楽業界にとっても、豊かで実りあるものでありますように。
ごきげんよう♡
図1:IFPI Global Music Report 2018
https://www.ifpi.org/news/IFPI-GLOBAL-MUSIC-REPORT-2018
図2:「LINE LIVE」にインストリーム広告、配信者に収益を還元(ITmedia マーケティング)
http://marketing.itmedia.co.jp/mm/articles/1709/25/news108.html
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