シリアルイントレプレナーが「新規事業椿塾」をはじめた理由
「新規事業椿塾」を主宰している、新規事業家の椿奈緒子です。(ほぼ初noteなので、使い方を模索しながら発信を継続していきたいと思います!)
2021年6月に開始した、新規事業椿塾を開催するという新しいチャレンジ。運営するので精一杯だったのですが(笑)とても良い取り組みだったなと実感するとともに、非常に満足度高かったこともあり、さらに有難い事に新規でご興味いただく事も増えたので、これから少しずつ発信していきたいと思います。
初めましての方向けに、私の自己紹介です。一言でいうと新規事業が大好きでずっと新規事業を続けている新規事業人です❗️
椿奈緒子(メンタリング株式会社 代表取締役 / 株式会社リミックスポイント 社外取締役 / シリアルイントレプレナー)
上智大学卒、総合商社を経てサイバーエージェントに入社。第一回社内事業プランコンテストのグランプリで事業責任者となる。2005年にサイボウズ社との合弁会社cybozu.net株式会社を立ち上げ、代表取締役に就任。VOYAGEGROUPにて累計7つの事業立ち上げを行うシリアルイントレプレナー(社内連続起業家)に。2018年に外国人向けメディアを運営するYOLO JAPANの取締役COOとして参画。退任後、フリーで数社顧問業務を行う。2020年10月にメンタリング株式会社を創業。2021年6月、株式会社リミックスポイント(東証二部)社外取締役に就任。 プライベートではブラジル人夫の妻、二児の母、トライリンガル、ワーキングマザーのロールモデルをシェアする「パワーママプロジェクト」共同代表でもある。著書「ワーママ5年目に読む本」光文社
ついに今月、「新規事業椿塾」第一期全6回が終了します。ワンクール回してみて、本当にやりがいがあり、私も学びMAX、ご参加いただいた皆さんも毎度大満足頂き、本当に開催して良かった!と感じています。
参加者の皆さんにもお伝えしましたが、実は毎回、私はとても緊張していたのです。講演や授業形式であれば、言いたいことを話して終わりなのですが、毎回ワークショップ形式だから参加者の皆さんが想定通りにいくかわからず、内容が皆さんにしっくりくるかも不明、ドキドキしながら進めていました。
しかし見事6回を通して、参加者全員のアイディアがストーリー化され、言語化され、実行プランまで着地し、「あとはやるだけ」の状態になりました!
参加者の皆さんが素晴らしかったから実現できたことなのですが(笑)これで私も自信を持ってお伝えできるなと思い、新規事業椿塾として公式noteを始めて、発信し始めようと思います。
大変嬉しいことに、「第二期の募集はいつからですか?」というお声を何人もの方から頂き、認知頂いているのも、ご興味頂いているのも、ものすごく嬉しいので!!第二期の予告、そして第一期の振り返りも含めて、発信していきたいと思います。
↑オンライン開催なのでこんな感じでカジュアルに話しています!
新規事業椿塾を立ち上げた理由
新規事業椿塾を立ち上げたきっかけは、新規事業に挑戦する人を増やしたいから。そのために、脳内にある「新規事業を言語化する場」を作りたいと思ったからです。
頭の中にやりたい事はあっても、それを上手に言語化するのに苦戦します。頭の中でうまく整理できていなかったり、視点が偏っていたり、本質に気づけていなかったり、表現方法がもったいない感じだったり。
すごくシンプルに言うと、やりたいことが言語化できていて、予算承認者がすんなり承認できる条件を満たしたプランニングまで言語・数値化できていれば、だいたい承認してもらえる。あとは実行するのみなのです。
そのプロセスを、一人で悩むのではなく、塾というコミュニティで仲間と一緒に、間違ってもいいからとにかくアウトプットしまくる場を作りたい。そう思って、新規事業椿塾を始めました。
FYI: 塾のキャッチフレーズは差別化しようと思い「女性視点の新規事業」というタイトルにしましたが、終わってみるとほぼ女性視点は関係なく(笑)顧客視点での新規事業言語化塾になりました。そして参加者は男性の方が多かったです。
初めての新規事業は「とにかくやってみる」すぎて、もったいない
ニューノーマルが次々と出てくる今の時代、新規事業の必要性は年々高まってきています。しかし、新規事業立ち上げに任命されたら、誰かに教えられる事もなく、やりながら、とにかくやってみる。というのが現状だと思います。私もまさにそうでした。
社内で相談できる人も少なく、自分の考えていること、やっていることは、合っているのか?役員のこの判断は正しいのか?他に意見を求める場もないまま進んでいくことが多いと思います。
結局、だいたいのケースが「とにかくやってみる」になると思いますが、事前に体験してみたり、ガイドがあってからやってみるのと、暗中模索でやってみるのとでは、見えてくる視野・視座・視点が全く異なってくると私は思います。
アクションしてみないとフィードバックは得られないので「とにかくやってみる」自体は大賛成なのですが、「とにかくやってみる」のやり方や、あての付け方次第で、遠回りを避けて近道ができたり、大怪我をせずにかすり傷までに防げたり、スモールサクセスではなくビッグサクセスの希望が持てたりするのが、ガイドがあるのとないのとでの違いだと私は思っています。
さらに、まだ事業責任者になっておらず「将来、自分で新規事業を立ち上げたい!」と思っていても、事前に学べるようなところや、プチ体験できるような所もなかなかありません。何ができるようになれば新規事業が立ち上げられるようになるのかも、わかりません。
「いつか、新規事業を立ち上げたいんだ!」という思いのある人が、もっと打席に立てるように、新規事業を立ち上げることについて学べる場所を作りたい。そして同じような志の人と出会える場所を作りたい。という想いから、新規事業を学ぶ場所を作ろうと思いました。
つまり、新規事業責任者というポジションを、将来と言わず、もっと身近な存在になるようにしたい。という想いで、塾のテーマも「新規事業をもっと身近に」としました。
↑VC向けの勉強会にて。設立から時間の経ったスタートアップにおける第二の事業を作りたいというご相談も少なくないです。
学べて、壁打ちしあえる場所を作りたい
私の経験談ですが、シリアルイントレプレナーを17年もしている間、「新規事業について実践的な内容を学びたい」「客観的視点で事業相談や壁打ちできるメンターに出会えない」と私自身も長年悩み、周りでも同じような悩みを聞くことがありました。
その状況を打破しようと、ビジネススクールに通ったり、勉強会や飲み会を主催したり、参加することによって知見や繋がりを広げてきた経緯があります。
ビジネススクールではフレームワークは学べましたし、多様な考察の視点についても学べましたが、より実務に近いアイディア、自分が考えているアイディアについてディスカッションする場はありませんでした。(そりゃそうだ)
私がやりたかったのは、新しいトレンドや自分の気づき、社会課題に対してアイディアをアウトプットして、「この案なら事業としていけるかな?」とワクワクしながら様々な視点でフィードバックをもらい、ディスカッションして、アイディアを膨らませていく場が欲しかったのです。
また、これは女性の話ではありますが、相談しにくい、そういう場所が見当らないと感じていた背景として、企業文化、業界特性やライフステージの変化により、なかなか女性がネットワークを広げにくいことや、ガラスの天井を感じることも実感していたのも事実です。
まだまだ私は現役新規事業プロデューサーですが、今まで頂いた機会・経験のおかげで新規事業のアドバイザーを拝命することも増えてきました。人にアドバイスできるようになった今こそ、あの頃私が欲しかった内容を詰め込んで、事業プロデューサーを増やしたいと思い、「新規事業椿塾」を開催したいと思いました。
新規事業というより「新規プロジェクト」の話
実際に新規事業椿塾でワークショップをしていきましたが、新規事業というより「新規プロジェクト」と表現した方が適切なケースが多かったです。何が違うのかと言われるとニュアンスの話でしかないのですが、事業計画というよりプロジェクト計画。
例えば、マーケティングのミッションの方のKPIを達成するための新規プロジェクトだったり、大企業出身バリバリベテランの方のセカンドキャリアとしての新規プロジェクトだったり、ワーママが特技を活かして始める新規プロジェクトだったり。どれもやりたいことを、特技を活かしてKPIにコミットする形にするためのアイディア言語化とまず始めるためのアクションプランニングです。
つまり、新規事業椿塾では、新規プロジェクトを始めたい人が、脳内にある案を言語化するための場所、と言い換えた方がよりリアルだ、ということです。「新規事業ではないのだけど。。」と思っている方、ご安心ください!
「新規事業椿塾」の目指すところ
「新規事業椿塾」では、新規事業の言語化をメインとしたワークショップ、それに対するフィードバックやディスカッションの場として、様々な企業やポジションの方がアウトプットすることで学びあい、挑戦し、成長していくコミュニティを作りたいと思い、この塾を作りました。
この塾では、
・アイディアをどんどん言語化できる
・色々な視点でフィードバックがもらえる
・自分もフィードバックをすることで学びがある
・フィードバックを通して実現可能性が高まる
・これで一歩踏み出せる!
これらを実現し、エネルギーが詰まった場所にしていきたいと思います。
そして卒業生には今後ゲストメンターとしてフィードバックをお願いしたいと思っています❗️
それでは、これから第6回でどんな切り口で言語化していくのか、少しずつ紹介していきたいと思います。
ぜひお付き合いください❤️