『おいハンサム!!』の日常に幸せを感じる自分がちょっとうれしい
Netflixで『おいハンサム!!』の2シーズンを満喫した週末。
6月21日になんと映画が公開されるらしく、今からワクワク!
『おいハンサム!!』は伊藤家の父源太郎が、人生に迷走する3人の娘たちにたまにちょっといいこと(ハンサムなこと)を言うドラマ。
ただそれだけのドラマなんだけど、じんわりくる。
↑のようなセリフを、吉田鋼太郎演じる源太郎が娘たちに告げる。
ときに対面、ときにリモート会議で。
特に劇的な出来事が起こるわけではない。
長女は不倫、次女はモラハラ旦那の浮気、三女はほぼヒモと付き合ってる、というよくある悩みを軸に物語は展開していく。
ネタだけ見ると、昼ドラ並みのドロドロドラマにすることもできるかもしれない。
それが、吉田鋼太郎のハリのあるでかボイスのおかげでちっともドロドロにならないのである。言うなれば、カラッカラの日本晴れ。
長女の由香が不倫相手の家に突撃して自己嫌悪に陥れば「0点取ったのか!」と詳しくは聞かずにアドバイスを送る。
次女の里香が浮気されて帰ってくれば、旦那を呼び出しドライバーを振り回して追い立てる。
三女の美香がモラハラ気質な男と結婚しそうになれば顔合わせの後、傘の持ち方を鋭く指摘し心配するも辛抱強く見守る。
うざがられつつも、ちゃんと愛情が伝わって娘たちからは「ハンサムでなに言ってんの」と指摘される。
この「ハンサムで」と指摘されるシーン、源太郎の娘たちに対する愛情が感じかれて毎回胸がじーんとしてしまう。
『おいハンサム!!』のすごいところは、大きな事件が起こらなくても、ちゃんと面白いし、笑えるのに、最後には心を動かされるところ。
普段、感情の落差が激しいドラマばかり見てしまう自分が、『おいハンサム!!』を見てなんかいいなと感じるようになったことがうれしかった。
源太郎のセリフに「納得〜!!」と思う自分、大人になったもんだぜ、と勝手に一人で実感する。
21日の映画公開日が今から楽しみ。