『桜守のはなし』
桜は、かならず下をむいて咲きます。ほかの花は太陽にむかって咲くのに、桜は下をむく。それだけ人をつつみこんでるのやと思います。
――佐野藤右衛門『桜守のはなし』
小説『染井さんちの吉野くん』を書く資料として、桜の本を読んでいます。
面白かった本がこちら。『桜守のはなし』
桜守の佐野藤右衛門さんの本です。
たしかに桜は、下を通る人間に笑いかけるように咲きますね。読んで初めて気づきました。
兼六園の菊桜の接ぎ木をするために、接ぎ穂を口にずっとくわえて金沢から京都に帰ってきたというエピソードがすごかったです。
和菓子みたいにかわいい兼六園菊桜。桜守の情熱で守られたんですね。
読みやすい児童書ですが、興味深いエピソードがたくさん載っています。
佐野さんの桜に対する深い愛情に包み込まれるような一冊です。
最後まで読んでくださって感謝します。
あなたの今日が、幸せな一日でありますように。
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