マドレーヌの風味に似たるーみっくマンガ
『うる星やつら』のリメイク版をそこそこ楽しみにしていた。放送開始時は結構熱心に見ていたのだけれど、何話まで見たのか分からないほどにすっかり忘れていた。
そういえば、他のアニメも追いかけるのを忘れてしまっている。
異世界おじさんの13話はもう放送されたのだろうか。
私が知らないうちに放映されていたら悲しい。
さて、ラムちゃんは忘れ気味だが子供の頃から高橋留美子先生の大ファンである。
5歳の頃、『らんま1/2』の再放送で人生を狂わされたひとりである。
おそらくこの作品に出会わなかったら腐女子に片足を突っ込むことはなかっただろう。
彼女の作品といえばラブコメのイメージが根強いと思うのだが、個人的には短編やシリアス社会派コメディが好きだったりする。
というのも、私の人生において彼女の作品は物心ついた頃から子供時代の貧乏な生活と常にあり、
まるで『失われた時を求めて』の、紅茶に浸したマドレーヌの風味のように作用するのだ。
まあ、借金取りが来た時に「無差別格闘早乙女流奥義 畳返し」が使えたら良かったのにと考えていたり、金銭絡みの喧嘩中に父が母を殴っている怖さをテレビから流れてくるアニメのらんまでやり過ごした……くらいのことである。
ところで、こんな戯言にお付き合いくださっている方は、高橋留美子先生の『迷走家族F』という短編漫画をご存知だろうか。
私がこれを読んだのは小学6〜中1くらいのことだが、主人公の心情が他人事とはいえず「高橋留美子はやはりただ者ではない」と子供ながらに偉そうに思った。
というのも、この作品は、両親は一家心中するつもりではないかと心配しつつ家族で車に乗っていく話で、10歳頃の自分の状況と重なる部分があったからだ。
なんて調子に乗って書いていたら長くなってしまった。
続きも長くなりそうなので、次の更新の際に書きたいと思う。