はじめまして
はじめまして。椿吾十と申します。
大学で日本美術史を専攻し、博士号を取って教員などしていましたが、少し時間に余裕を持てる立場になったので、今まで講義や授業で話してきたことを、つらつらとまとめていこうと思いました。
どうせならネットで見知らぬ人にも読んでいただきたいと考え、色々と方法を考えたところ、noteにたどり着きました。個人でブログを開くよりも、こちらの方が同じようなテーマでまとめてもらえるし、図版を貼り込むのも簡単そうでしたので、ちょっと試してみようかなと始めた次第です。
個人的には仏像なども好きなのですが、専門は日本の絵画史なので、絵の話が中心になると思います。できるだけ広く、古代から近代まで、絵巻や水墨画、浮世絵と、気の向くままに書いていくつもりです。なるべく初心者、美術に関心を持ち始めた方に向けて、わかりやすい言葉でお伝えできればと考えています。気楽に読めるのがネットの良さですから、ふと興味を覚えて検索した方などの目にとまれば幸いです。
ここに載せた絵は江戸時代後期に活躍した鈴木其一の「椿図」です。私の名前にちなんだ一枚ということで、はじめにあげてみました。其一とその師匠である酒井抱一には、椿を描いた絵がしばしばあります。本図は金地を背景に、椿の白と土坡(どは:土手や堤のこと)の緑が大変あざやかで、其一のモダンな構成感覚がよく表れた作品となっています。今後、絵で見る歳時記のような記事も書いていくつもりなので、いつの日か詳しくご紹介できればと思います。
それでは、よろしくお付き合い願います。
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