よもつひらさか あまてらす
ここのところ、地震に注意を向けることが多いなぁ、と感じる。
10日くらい前にも警報が鳴って明け方に玄関の扉を開けに行ったし、昨日も、夕方に警報が鳴ったと家に帰ってから知らされた。
富士山爆発も南海地震も首都直下型地震もまだまだ控えていて。何にもしていなくても常に自然の脅威で人間が死んでしまう可能性の高そうな日本列島。例えばこれをひっ捕まえて、シュレディンガーの箱の中につっこむと、
『日本沈没』『死都日本』みたいなお話がでてきそうに思う。
『死都日本』は、主人公がいつでも火砕流に飲み込まれそうなところで他のシーンに切り替わるので、ついどうなったか心配で、続きを読んでしまう。
なにも隕石が落ちなくても、火山で地球生命は滅びることもあるんだ。という改めての認識と、恐竜絶滅規模の火山の爆発の詳細説明が、日本の神話のイザナギがイザナミを追いかけるシーンを再現したものだとする仮説なども点在していて面白い。
爆発して雷を伴う幾本もの粉砕流が筋となって四方八方に飛び散る様子は、しかもそこに雷鳴まで絡むということなので、ラピュタの竜の巣の中や、『すずめの戸締り』のミミズが大量に出現したようなイメージで見えてくる。
黄泉の国についての言及もある。「よみの国」は、静岡県の箱根のように硫黄が流れるから『黄泉の国』だと思っていたら、中国の黄色の砂の舞う地下平原を黄泉といい、それが伝わってきたのを現在の日本人は勘違いしているといったお話や、天照大神は何日もこもっていたのだから、日食の話ではなく、火山が爆発して空が何日も明るくなかったことや飢饉発生のお話ではないかといった仮説なども面白く見どころでした。
噴火につなげて、そうなのか!と思うような面白いお話しがたくさん読めるのが楽しいです。今週はこのまま『死都日本』を、読み終わるのを目標にしようと思います。
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