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かんたんマーケ講座⑨ 刺さる企画

競合ひしめくコンペで、勝利するためには、「そんなこと出来るんですね」 「見たことも聞いたこともない」 out of the box  予定調和からはみ出す「刺さる企画」が、1個、2個入っていることが絶対必要です。

図19


がちがち “ロジカル発想” の人たちばかりが集まると、↑のような結果になってしまいます。 「分かるけど… 分かるんだけどさあ… 面白くないんだよね」 
「実際のところ、戦略とか方針とか、大差ないんだよね。バリエーションとか、アイデアの豊富さとか、なんか〇〇の代理店の方が、いろいろと工夫が感じられてさ~」
なーんて言われたことありませんか?

私あります。
めっちゃ悔しいです。正しいプレゼン < 響くプレゼン です。 
結局、戦略が良くても、ロジカルでも、勝たなきゃ意味ない。

だから、「刺さる企画」はどれ? 
「俺たちのプレゼンで一番刺さる企画は何なのよ!」 という言葉で、
プレゼン準備中に何度も、チームと共に問いかけます。

図20

しかし、「刺さる企画」そう簡単に出てくるわけではありません。
では 「刺さる企画」はどのようにすれば生み出せるのでしょうか?

そう簡単に、ポンポン出てくるものでもありませんし、うんうん唸って頑張って出てくるものでもありません。私は、いくつかの視座で適切な問いかけを自分にするようにしています。(これだけではありませんが)

例えば、どんな視座かというと

①判断基準を変えたら? 

それを選ぶルールとか、習慣とかあるわけだよね。そもそもその選ぶ価値観自体を変えてしまうようなことできないかな?

②評価基準を変えたら? 

A製品とB製品を比較する場合に、いくつかの評価するレベルがあるんだよね。今までない新しい軸をつくってしまったら。その軸が欲しい~っていう潮流さえもつくちゃえばいいんじゃない!

③伝え方を変えたら? 

もっとシンプルに伝えられるんじゃない? デリバリーの方法をそもそも変えてみたら? 伝えてくれるアドボケータ―/伝道師が変わると? 納得できるストーリーを紡ぎ直してみると?

④既成概念を変えたら? 

ジャンルや区分を超越してしまったら? その括りで捉えられないように概念そのもを創り替えてしまったら。そもそもそのエンドユーザーが選択・決定しないとしたら、家族の〇〇が選ぶとしたら。

上の4つの問いかけだけでも、予定調和からはみ出す「刺さる企画」へのヒントが生まれるかもしれません。

図21


競合コンペでは、クライアントは、ロジカルがどうか(左脳)でエージェンシーを取捨選択・絞り込みをして、一緒に仕事をしたいかどうか(右脳)で最後の1社に決断します。その最後の決断の際に「刺さる企画」が大きな援護射撃をしてくれるはずです。

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