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かんたんマーケ講座⑦ 情報収集は3日で終了

大型コンペは、新プロダクトのローンチに関わることが多いです。ヘルスケアマーケティングにおけるプロダクトは、いずれも長い年月をかけて開発され(R&D)どの製品にも並々ならぬ思いがかけられています。

私達は、そんな新プロダクトのブランディング&ローンチマーケティングプランを、オリエンから大体4週間で仕上げてデリバリーします。(4週間ルールはどの領域のコンペも同じようなものではないでしょうか?)

ちなみに、我々の新プロダクトは非常に堅固な機密情報が含まれるため、ほとんど情報開示されることはなく、我々はそれぞれの独自の手法論で「秘密探偵」の如く、その情報収集を行います。

おそらく、普通のコンシューマのマーケッターでは絶対に真似出来ない作業です。何しろ、海外英語文献に100報くらい目を通したり、疾病領域や競合情報や医学論文、特殊なエンドユーザーである医師・患者のインサイトに関するあらゆる調査(定量・定性)を実施したり、FDAやPMDAの機密資料にアクセスしたり。英語のマーケティング資料や医学論文をスラスラ「斜め読み」できるスキルないと、たぶん無理です。

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そんな膨大で暗号のような情報の山から、コンペにとって、「本質的に価値ある情報」をえぐりだしていきます。

しかし、上図の如く、ワード原稿で70枚くらいになる情報収集の末、戦略&ブランディングで使われるスライドは15枚程度で、残りは「本質的に価値ある情報」の陰で犠牲になる、必要のない情報となります。(一行のために、A4×10枚の情報が必要になる、そんなコトもざらではありません)

でも、いいんです、勝てば。勝てば、億単位、数千万単位の利益に繋がりますから、そんなことどーでもいいんです。

情報収集は、3日、72時間ルール


ただ、この情報収集、私は基本的に3日、72時間ルールを自分に課しています。どんなに遅くなっても、1週間後には戦略仮説やプロダクトバリューは完成度として8~9割近いものを出すようにしています。これはストプラとして絶対です。(これが守れないストプラは、チームに迷惑をかける致命的にダメな奴と言っていいでしょう)

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だらだらと、2週間後、3週間後に 「あ~こんな情報がありました」 「これも見つけたんですけど、どーでしょうか」とか、このパターンは必ず負けパターンです。情報収集は「3日」遅くとも1週間以内です。これ鉄則です。

絶対的に72時間後の、情報収集はプラトーに達します。限界効用逓減の法則です。(習いましたね、使えない…ケインズ経済学)

3日過ぎたら、集めても集めても、出てくるのはたかが知れてます。(ただフラグはいつも立てておく。直前にスゴイ、いい情報が飛びこんできたりします。それはあくまでセレンディピティ)

仮説構築→情報収集→シャッフル


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自分なりの「解」をもって情報収集する

よくあるタイプがやみくもにキーワード検索して、「調べている気になっている」人達。 絶望的にセンスがないです。コレは絶対にやめた方がいい。

自分なりの 「回答」 「仮説」 「解」をもって情報収集しましょう。「おそらくココが最大の差別化ポイントになるはずだ!」 とか 
「エンドユーザーの最大のUMNはココにこそあるはずだ」 とか 
「イシューとなるパーセプションギャップはコレに違いない、
 その調査データがどこかにあるはず!」 とか。

自分を奮い立たせる 「問い」なき 情報収集は、時間のムダ  です。

仮説構築→情報収集→シャッフル→繰り返すことで「本質に結びつく価値のある情報」を見極めていくのです。72時間で。

 

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