図11

かんたんマーケ講座⑥ 提案3点セット

「○○すべきです」

提案するということ
それは「○○すべきです」というメッセージをクライアントに分かりやすく、誤解なく、クライアントの気持ちを推し量って伝えることができるか?

メッセージのない企画書は結構見受けられます。
分析的な企画書、批評家のような企画書、一言化できていない企画書、体裁だけPPTで作っている企画書,、アイデア投げっぱなしの企画書 などなど。

パワーポイントが当たり前になって、プレゼンスキルに関するビジネス本が巷にあふれるようになって、誰もがそれっぽい体裁の企画書を作れるようになりました。
その一方で、「志」 や 「Will」 という気迫が置き去りにされる企画書も少なくありません。

そもそも、提案の場、プレゼンテーションとは、
「伝えたい」 「叶えたい」 「成し遂げたい」 
その気持ちをオーディエンスと一緒に握り合う場所なんですよね。

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提案メッセージに必要な論理構築は、上の4つです。

例えば、「我々〇〇社は新卒採用をすべきである」 という提案メッセージを構築するための必要要素を構築してみます。

《必要性》
即戦力のある中途採用が難しい
グループの平均年齢が高く、固定費が上昇

《提案》
我々〇〇社は新卒採用をすべきである

《メリット》
固定費を抑えながら、定着率を高められる
中堅層が新卒に教えることで、SOP・スキル形式化が高められる
デジタルネイティブ世代新発想を取り入れられる

《実現可能性》
薬学部・広告志望就活生のインターン制度活用
薬科大学におけるヘルスケアビジネス&マーケティング講座
我々の巨大なグループソリューションと連動した採用戦略検討

どんなテーマでも、このストーリーで話す癖をつけると、
決定権を持つ上層部への提言やエスカレーションの際に、端的に語れます。
あなたたちの企画のキモはなんだ!とクライアントのトップに聞かれた際にも、一言で語れるようになります。英語で聞かれた際にも、この順番で話せば、しっかりと論理構築を持っているエージェンシーと認めて頂けます。

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「論理的な提案3セット」 として覚えておくと良いです。

30代から20年間、200本のコンペを繰り返してきましたが、常にこの基本に立ち戻るようにしています。血肉となっているという感じかもしれません。

ぜひ、日頃の小さな提案、ミーティング、会話の中で3点セットを意識してみると生産的でスピーディなアウトカムに繋がると思います。

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参考書籍:
プロフェッショナル・プレゼンテーション
土井 哲 (著), 高橋 俊介 (著)

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