人は何で生きるか?
北御門二郎(きたみかど じろう)さんの言葉に震撼しました。
“人を殺してはいけない、いけないものはいけない、それは人間の中に書いてあることなんだ”
いつの時代も人は、人間の中に書いてあること、
それが見えない。
北御門さんは、絶対非暴力、絶対平和を訴え、命をかけて良心的兵役拒否しました。
今は、実際に殺す殺されるという時代ではないけれど、
人間の欲しがる心と争う心が、すべての苦しみの源であることは、いつの時代も変わらない。
私の心にも、いつも闘争がありはしないだろうか?いつも誰かと競い争い、いつも何かと闘って勝ちたい、心は平和ではなかった。
それは、自分の信念を守ることだったり、人より優位に立ちたかったり、自己実現の焦りだったり、欲しいものを手に入れることだったり。
そこから絶えず苦しみが生じていることに、気がつきました。
それも、人がよりよい世界を築くため必要なエネルギーであり、欲望を満たす実現がこの世界をつくってきたのも事実ですが、
しかしして、人間は魂で生きていて、動物としての獣性も併せもちながらも、魂が肉体の獣性を従えなければならない。
トルストイは、“人が生きるのは、地位や名誉やお金を得ることの欲望による獣性ではなく、魂によって生きるのだ”と作品で語っています。
「人の中にあるものは何か」
「人は何で生きるか」
その光が呼び覚まされることを、トルストイは願っていました。
いつの時代も人は、その光に気がつかない。
北御門さんは、人間の中に書いてあること、絶対非暴力・絶対平和を、トルストイと出逢って呼び覚まされた光を、トルストイの光を、
農耕で生きることで体現し、トルストイの著作をトルストイの魂に寄り添い翻訳することで、
「人の中にあるものは何か」
「人は何で生きるか」
トルストイの光の証言者として生きました。
今まさに混迷するこの時に、私も北御門さんトルストイの本を読むことで、その光を見、私にもその光が呼び覚まされたのです。
物質主義資本主義の破綻するところへ、追い討ちをかけるような感染症が社会の価値観や仕組みを大きく変える中、
生きるとは?
何のために生きるのか?
何で生きるのか?
命、仕事、社会、私とは?
根源から揺さぶられました。
この破壊と創造の渦巻く時代に、
「人の中にあるものは何か」
「人は何で生きるか」
トルストイと北御門さんが投げかける光に、私の心にも光が射しました。
私の心がしっかりと定まったのを感じました。
未来への不安の前に過去に立ち往生して、身も心も身動きができなかった私の心に飛び込んできた読書のすすめさんの発信する一本の動画、四月中旬ぐらいにありました。
混迷する時代を生きる指針として、北御門二郎さんとトルストイの生き方の本を紹介されていました。
「今こそ、『北御門二郎の名著』を読もう❗」
その動画で清水店主の言われたこと、「今の心を確定するんだよ」。
過ぎ去った過去に囚われず、未だ来ない未来を憂えず、
先人の生き方から学んだ真理で、今の自分の心を確定して一歩づつ進むんだ。
そう呼びかける清水店主の言葉に、嵐のように揺れ動いていた心がカラリと晴れ、ピタッと心が大地に足を降ろしたのを感じました。
今の心を確定する!
そうだ、本を読もう!
先人の生き方から学んだ真理で、
今の自分の心を確定する!
そう、本を読もう!
そうして、紹介されていた北御門さんとトルストイの本を読んでみみると、
世界が一変しました。
私を苦しめていたのは欲しがる心と争う心だったこと、私の心に光がなかったことに気がつきました。
トルストイの北御門さんの光が、私の心に射し込み、私の中の光が呼び覚まされたのです。
今私の根源に、人間の中にあるもの、人は何で生きるか、その光が灯り、人間の中に書いてあることが見え、世界は決して暗闇ではなく、光あふれる世界であることがわかりました。
これからも、情熱で先人の魂を溶かし自分の血肉に流し込む読書で、
その時その時を、先人から学んだ真理で自分の心を確定し、その起点を重ねて行きながら、前へ前へ進んで行こうと思います。
「北御門二郎 魂の自由を求めて」ぶな葉一著
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=158772820
「ある徴兵拒否者の歩み トルストイに導かれて」 北御門二郎著
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=159009956
「胸に手を当てて考えよう」 トルストイ 北御門二郎訳https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=159009762
「人は何で生きるか」 トルストイ 北御門二郎訳
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=158773353
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