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【御礼】第135回「読書のすすめの落語のすすめ」会場&Zoom
2/12 第135回「読書のすすめの落語のすすめ」会場&Zoomに、足をお運びいただきまして誠にありがとうございました。
「読書のすすめ」での、毎月一回の落語会、三遊亭神楽師匠と兄弟子の三遊亭全楽師匠による珠玉の二人会です。
今回の演目は、
三遊亭神楽師匠「千早振る」
三遊亭全楽師匠「紺屋高尾」
三遊亭神楽師匠「千早振る」
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娘から、百人一首
「千早振る 神代もきかず龍田川 からくれないに水くくるとは」
の意味を教えてとせがまれた金さん、知るよしもなく、
もの知りのご隠居に聞きに行くが、見栄っ張りのご隠居は知らないとは言えず、
苦し紛れの無鉄砲な解釈を金さんに授ける(爆)
(面白いですね~ こういう噺。)
三遊亭全楽師匠「紺屋高尾」
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言わずと知れた、身分違いをひっくり返す、切なくも甘い一途な恋心「紺屋高尾」。
座布団一枚の宇宙に澄みきった純愛が奏でられる。
その静けさは、周りの騒々しさや滑稽さの中で、ひときは光を放って、私の中の混じりっけのない愛を照らし出す。
私の、欲張ってたくさんいろんなものを抱えた手を、一時手放せさせた。
(いや~ 心洗われました。)
そして、野性のアコーディオン奏者トリーマンによる今回の演奏は、『銀河鉄道999』
出発進行~~~🎶
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また、「読書のすすめ」私からの本のオススメは、
『小林秀雄、吉本隆明、福田恆存―日本人の「断絶」を乗り越える』
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=184347132
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今回も「成幸読書」の一冊です。
「成幸読書」
江戸時代から明治国家へと、日本の近代化西洋化で、社会システムや規則、価値観や常識など、大きく変わりました。
近代化西洋化によって、日本人という民族性を日本の心を置き忘れてきた、日本人の断絶。
大東亜戦争の敗戦後にも、米国の占領下における日本の国体の解体と日本人は骨を抜かれ、日本人の断絶。
その昭和日本において、小林秀雄や吉本隆明、福田恆存(ふくだつねあり)など、日本人の断絶を乗り越える手立てを論じている。
キーワードは「自然(じねん)」。
自(おの)ずと然(しか)りの、「土地•言葉•歴史」と繋がった生き方。
明治の西洋化、敗戦後の占領下、外的な要因で日本人の断絶があり、資本主義•個人主義に大きく傾いて、「自分がよければ お金があれば 今がよければ」で、日本人の心は孤立孤独化が進み力を失くしている。
日本人の内面が、「土地•言葉•歴史」と繋がることが、力となる。
福田恆存の言葉を借りれば、
「宿命を劇的に生きる」、即ち
土地•言葉•歴史に根ざして、それぞれの役割を主体的に生きるということ。
福田恆存は、翻訳家でシェークスピアの訳者で知られ、劇作家。
演劇の舞台を人生に喩え、限られた時間、与えられた役柄(土地•言葉•歴史に根ざす宿命)に没入、この上なく演りきる(劇的)。
小林秀雄は、日本人の精神性を物語る『古事記』を歴史から汲み上げた江戸 国学者 本居宣長の『古事記』に注目され、日本人の源流を現代に引こうとされた文芸批評家。
「自然(じねん)」土地•言葉•歴史に繋がって、日本人の心の断絶を乗り越えていこう。
時代が変わっても変わらない大事なことを伝える「縦糸の読書」、読書のすすめがオススメする「縦糸の読書」で、日本人の源流から流れてきている精神を、今ここに引こう。
「読書のすすめ」
https://dokusume.shop-pro.jp/
落語はまさに、日本人の心の伝承伝達ですね。
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次回の「読書のすすめの落語のすすめ」会場&Zoom
3月12日(水)19:30~21:00
4月9日(水)19:30~21:00
「読書のすすめの落語のすすめ」blog
https://note.com/tsubaki3103/m/mde19e3b06f83
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