御礼 郡山「逆のものさし講」、郡山「逆のものさし人参畑塾」
【8/27 郡山「逆のものさし講」に参加して、郡山「逆のものさし人参畑塾」を開かせていただいて】
郡山「逆のものさし講」の I さんが住まいの福島県いわき市から江戸川区「読書のすすめ」まで車で迎えに来てくださって、清水代表と郡山へ。
東北道で4時間弱、逆もの講の前に郡山の蕎麦処「あなざわ」で昼食をご馳走になり、冷やしなめこおろし蕎麦のツルツルした中にシャキッとした細い蕎麦を、涼を味わいました。
そのお店の横にふと視線を移すと、ひっそりと静けさを湛えた古いお堂が目に飛び込んできました。
鎌倉時代、源頼朝に追討された義経を追いかけてこの地まで来た静御前が、義経が平泉で討たれたことを聞いて、嘆き悲しんで近くの沼に身を沈めたという、静御前の御霊を祀った仏堂。
お堂の傍には、互いに手を伸ばし合うように義経桜と静桜と名付けられた桜木が二本、永遠の時を刻んでいる。
ちょうど大河ドラマで「鎌倉殿の13人」を観ていたので、お堂の佇まいに、一瞬に鎌倉時代と現代の時が重なり、静御前の凛とした魂に触れたような気がしました。
静御前の終焉の地の伝説は全国各地にありますが、従者の小六の碑があるのはここだけ。
15時から「逆のものさし講」、
17時から「逆のものさし人参畑塾」。
「逆のものさし講」、清水代表の講義はいろいろな本をご紹介されながら、話が多岐に及びましたが、岡潔の「情と日本人」についてが強く心に響きました。
数学界の大難問を解いた岡潔は世界的数学者、
1901年生まれ、戦前戦中戦後を生きた人で、自分の中に流れているような情緒が本来の日本人の情緒であったはず、と。戦後日本人から失われたその情緒を再び取り戻さないと、利害計算や合理性の「そと」にある大いなるものに気がつかず、損得や勝敗やエゴに振り回される日本人ばかりになり日本民族は滅びてしまうと、日本人の中心にある情緒「情」を取り戻せ、と。
情緒「情」から、知りたい「知」が生れ、行動する「意」が起きる。情緒「情」がはじまり。
「情」が培われるのは、自然に触れた感性や躾や教育などの体験にまつわること。そこには、人類の歴史と伝統文化が流れ込んでいる。
さらに「情」は、“縦糸の読書”で、
(時代が変わっても変わらない大事なことを先達者たちが伝える本)、さらに私たちの深くに豊かに積み重ねられます。
その“縦糸の読書”として紹介されたのが、
花山信勝『平和の発見』、東京裁判でA級戦犯として裁かれた人たちの教誨師を務めた浄土真宗の僧侶 花山信勝が、戦犯として裁かれた人たちに、「正信偈講讃」暁烏敏などを講じた)
花山信勝の師である暁烏敏の『正信偈の講話』。親鸞聖人の著した『教行信証』の中の真宗の要義大綱を七言60行120句で表した偈文の講話。
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=169594197
暁烏敏の師 清沢満之(真宗大谷派僧侶・哲学者・宗教家)。清沢満之は明治期に西洋哲学を修めたが、不条理な苦しみには、西洋の哲学や論理は解決にならないと、親鸞聖人の教えを弟子の唯円が書き記した「歎異抄」に光明を見いだし、歴史の中から引き上げ光を当てた。
清沢満之、暁烏敏、花山信勝、この方々の「情」は、この世界の不条理不合理を知るゆえの大きな慈悲心を湛えている。
親鸞聖人の流れのその「情」のうねりから、無量寿の不可思議光の阿弥陀如来への「信」が立ち上がる。
郡山の聴講生の方々とこれまで積み重ねてきた心の往来と、その日郡山を訪れた新たな体験とで、私の「情」も大きくうねりました。
今回の郡山「逆のものさし講」は、
聴講生 I さんが毎回、福島いわき市から江戸川区篠崎、篠崎から福島郡山へ、車で運んでくださる損得を超えた非合理的な想い、
また、郡山「逆のものさし講」代表と聴講生の方々の、“集まる人数は少ないけれど、ぜひリアルでお願いします!”という熱い想い、
そういう皆さんからの「情」がうねり、こちらからの「情」も呼応して、形にできない言葉にできない「信」となっていることを感じます。
人の中心に流れている「情」、そこから立ち上がる「信」こそが人を支えると、今回郡山「逆のものさし講」の皆さんにリアルにお会いして強く実感したことです。
「逆のものさし人参畑塾」では、日本人の中心を流れる「情」を、“縦糸の読書”でさらに培おうと、
『読んでおきたい日本の「宗教書」ー日本人の生き方を考える12冊』(逆のものさし講選定本)をテーマに話し合いました。
『読んでおきたい日本の「宗教書」ー日本人の生き方を考える12冊』小野耕資著 宗教問題社刊
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=169551468
ー「信じる力を取り戻せ!」ーー
生きづらい現代社会のなかで、“信じる力"が君に力を与えてくれる!
古事記や日本書紀から、親鸞、西郷隆盛、そして内村鑑三や三島由紀夫まで、
“信じる力"に対峙し続けた日本人たちが現代に語りかけてくる。
古事記
万葉集
歎異抄
神皇正統記
夜明け前
大西郷遺訓
代表的日本人
武士道
茶の本
日本的霊性
英霊の聲
「空気」の研究
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この本の中に挙げられている書籍や、ご紹介させていただいた暁烏敏「正信偈」、清沢満之、花山信勝の著作など、ぜひ「読書のすすめ」にお問い合わせご注文いただき、
「情」をさらに豊かにたくわえて、人を支える「信」を立ち上げていきたいと思います。
「読書のすすめ」
https://dokusume.shop-pro.jp/
👀‼️「情と日本人」岡潔 講話を、「読書のすすめ」に本をご注文いただいた方に、進呈させていただいています。
次回、
日時:10月1日(土)
15時~郡山「逆のものさし講」
17時~郡山「逆のものさし人参畑塾」
場所:郡山市音楽・文化交流館
ミューカルがくと館
👀‼️郡山「逆のものさし講」と、
郡山「逆のものさし人参畑塾」は、
🌟リアル会場
🌟リアルタイムZoom、
🌟アーカイブ版(Zoom録画)
いずれでもご参加できますので、
ふるってのご参加お待ちしております。
【「逆のものさし講」とは】
時代が変わっても変わらない人間の生き方を歴史先人から学ぶ“縦糸の読書”を師とする勉強会。
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=154570292
【逆のものさし人参畑塾とは】
時代が変わっても変わらない人間の生き方を、歴史先人から学ぶ“縦糸の読書”を通して、本質を学び今に活かし後世へ伝える勉強会。
明治の福岡の女医 高場乱(たかばおさむ)が、薬用人参畑の中で興した塾で、西郷隆盛の精神を継ぐ頭山満ら玄洋社を育てた。自分の私利私欲に偏らない「殺身成仁」、人にぶら下がらない「天下一人を以て興れ」、その精神を伝えていきたい。
https://note.com/tsubaki3103/m/mdb300ef0c5dc