御礼11/12福岡「逆のものさし講」.福岡「逆のものさし人参畑塾」
11/12 福岡「逆のものさし講」に参加させていただき、ご一緒させていただきました皆様、ありがとうございました。
そして、前の時間で、福岡「逆のものさし人参畑塾」を開かせていただきました。今回も、逆のものさし講生の方の事務所をお借りしての、ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
人参畑塾の前に、福岡市博物館へ行ってきました。
かねてより、とある人にすすめられ、ぜひ見たかったもの、
天下三名槍 の一本 「日本号(にほんごう、ひのもとごう)」 321.5cm 室町時代後期作。
「日本号」は、天下人の手から手へと渡ったものです。
皇室から→室町幕府15代将軍 足利義昭→織田信長→豊臣秀吉→福島正則→黒田藩 母里友信(もり とものぶ)→福岡 玄洋社総帥 頭山満(とうやま みつる )、
「日本号」が福島正則から黒田藩 母里友信に渡った経緯が、「日本号」の陰影をいっそう深くしています。
黒田藩24騎と呼ばれた母里友信は酒豪で知られていました。黒田孝高(黒田如水)の使いで福島正則のもとへ行くと、正則はしきりに友信に酒をすすめ、友信は、主君の使いだからといって盃を受けなかった。福島はいらだち「黒田家には豪傑はおらぬ」と言い放って、大杯に酒を注いで「それを飲み干したら、何でも望む物を与えよう」と強要した。
友信は大杯の酒を一気に飲み干して、日本号を所望し、手にした。
このことから、日本号は“呑み取りの槍”と呼ばれ、福岡民謡「黒田節」で唄われたました。
~酒は呑め呑め 呑むならば
日の本一の(ひのもといちの)この槍を
呑みとるほどに 呑むならば
これぞまことの 黒田武士~
その後日本号は、玄洋社総帥 頭山満の手に渡り、これを欲しがった侠客に、物惜しみしない頭山は与えて、その侠客の死後に遺族が返しに来ても、“一度やったものは受け取れない”と、引き取らせたという。
頭山の墓の前に「殺身成仁」と刻まれた碑が立っています。論語の言葉で、“身を殺す”は、身から出る私利私欲をを抑え、至誠を尽くす“仁を成す”。
“あの人ほど日常が清潔で、国家と国民のために、いやアジアの人たちのために、いつでも生命を投げだせる人はいなかった”、と頭山をよく知る人が伝えています。
話は少し逸れますが、頭山の崇敬する西郷隆盛が、徳川幕府が滅びる時の江戸城無血開城を、敵の懐に飛び込んでまとめた幕臣 山岡鉄舟を評して
“命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものである。この始末に困る人でなければ、艱難(かんなん)を共にして国家の大業は成し得られない” ー「大西郷遺訓」ー
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頭山満もまた山岡鉄舟と同じく、無位無冠・無私・至誠の人でした
頭山は、福岡博多で陽明学を修めた女医 高場乱(たかばおさむ)によって、明治初め薬用人参畑の中で始められた通称人参畑塾で育てられました。
その高場乱と頭山満の精神に学ぼうと、「逆のものさし人参畑塾」は、その名前を畏れながらお借りして始まったものです。
現代人は、自分の身から出る私利私欲や世間という“ものさし”で、物事を計る人が多くなりました。
私利私欲も世間も生きる上で大事ではありますが、そちらの比重が大きくなりすぎてはいないでしょうか?もう少し自己の精神にも磨きをかけていきたいではありませんか。
誠とは、至誠とは?
仏教的に言うと、人間本来そのままが真我で、小我(私利私欲)や世間に曇らされてしまい、真我(誠)が見えなくなっています。
真我の曇りを磨くのが、読書と体験と人、人生と仕事が真我を磨きます。艱難辛苦に立ち向かってこそ真我が磨かれます。
高場乱も頭山満も、学問をし読書をし、また人と親交を深め高め合いながら、目の前の仕事に私利私欲を入れない無私の心で、至誠を、真我(誠)を磨いていったのでしょう。
この高場乱・頭山満の精神に立ち返えれたこと、とても大事な一日となりました。
今回も、福岡に足を運んで、「逆のものさし講」清水代表のもとで学び、読書という師をもった皆さんとお会いし語り合って、日本号と出会い歴史に触れて、
真我が磨かれたこと、福岡「逆のものさし講」の皆さん、福岡「逆のものさし人参畑塾」の皆さん、ありがとうございました。
読書のすすめ
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次回は、2023年1月21日(土)です。
またお会いでき、一緒に学び合えること楽しみにしております。
【「逆のものさし講」とは】
時代が変わっても変わらない人間の生き方を歴史先人から学ぶ“縦糸の読書”を師とする勉強会。
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=154570292
【逆のものさし人参畑塾とは】
時代が変わっても変わらない人間の生き方を、歴史先人から学ぶ“縦糸の読書”を通して、本質を学び今に活かし後世へ伝える勉強会。
明治の福岡の女医 高場乱(たかばおさむ)が、薬用人参畑の中で興した塾で、西郷隆盛の精神を継ぐ頭山満ら玄洋社を育てた。自分の私利私欲に偏らない「殺身成仁」、人にぶら下がらない「天下一人を以て興れ」、その精神を伝えていきたい。
https://note.com/tsubaki3103/m/mdb300ef0c5dc
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