京都「逆のものさし講」、京都「逆のものさし人参畑塾」ありがとうございました!
【京都「逆のものさし講」、京都「逆のものさし人参畑塾」ありがとうございました!】
先日の京都「逆のものさし講」in大阪は、前回同様、逆もの聴講生は会場に集まって、清水代表にリモートで講話をいただきました。
ご紹介いただいた本は、
「未知よりの薔薇」 竹本忠雄著
「思いがけず利他」 中島岳志著
「直線は最短か」 阪原 淳著
「恩寵の力」 岩城和平著
他。
今回のキーワードは、「霊性」「利他・他力」「与格」「体験」「一流」。
これまで「逆のものさし講」で学んだことと、今回のお話が繋がり、ここにまとめてみます。
以前に、人間には三本の柱があることを学びました。
①自然・物理
②倫理・道徳
③霊性
①自然・物理の柱は、私たちが命を受けているこの宇宙・自然の理。
②の倫理・道徳の柱は、社会で育まれた人としての倫理・道徳。
③の霊性の柱は、苦痛や煩悶を乗り越えて宿る霊性。
しかしながら、現代の平和ボケした社会は、苦を避けて、或いは苦から逃げて、霊性を宿す人はそう多くはありません。
これまでの時代は、物や金の数や量を獲得することが幸福と、そこに大きく振れた時代、
これからの時代は、見えないところを見て感じとり、深さや質を求める幸福へと、振れています。
人間の本当の豊かさと幸福は、目に見えない「霊性」と共にあること。
「霊性」を見て感じとるには、
物やお金に価値をおく、“ある”とか“ない”とか、“勝ち”とか“負け”とか、目に見えるものを追い求める物質主義や、二つに分けて比較する二元論的思考を外すこと。
これまで追いかけてきた西洋文明の梯子を外すことが大事となってきます。
また、苦を受け入れ苦に立ち向かい、積極的に自分の中に「霊性」の柱を立てることも必要です。
その「霊性」は、「他力」と言葉を変えてもいいでしょう。
それをよく表しているのが、
「思いがけず利他」 中島岳志著
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=164261717
ヒンディー語では、「他力」を与格構文で表しているといいます。
“私が嬉しい”は、“私に嬉しさが訪れている”というふうに、“私が”の主格ではなく、"私に"の与格で。
著者は言います。自分の意思や損得勘定や合理性の外からやってきて、私を動かし喜びを循環させるもの「他力」。
そこで私がイメージしたのは、「他力」という私に降り注いでいる雨が、私の水面に波紋となって広がり、また他へと循環するという感じです。
“私に”、命を運び生かしてくれている宇宙の物理・自然
“私に”、歴史や先人から脈々と流れてきている倫理・道徳
“私に”、計らいを超えた苦痛や煩悶で、魂を磨いてくれるもの
“私が”の主体性と、“私に”の受動性の、両方が大事なことに気づかされました。
“私が”、積極果敢に苦を受け入れ苦に立ち向かい、霊性の柱を立てる主体性と、
(戦争や自然災害、病気や死、苦しみや悲しみ、苦痛や煩悶を超えて立ち上がる霊性、
また、仕事やスポーツなどで、自分の限界に挑み超えていく
ところに宿る霊性)
“私に”、すべては外からやってくる「他力」を受動的に受け、また循環させてゆく。
(宇宙や自然の力を受け、歴史や先人から流れてきているものを受け、社会や人との交流を受け、人や本や旅の出会いを受け、そして自分から「霊性・他力」の発動を)
その両方に眼を向けて、ご紹介いただいた本を読んで、霊性を高めたいと思います。
「未知よりの薔薇」
「未知よりの薔薇」 竹本忠雄著
「思いがけず利他」中島岳志著
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=164261717
「直線は最短か」
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=164261797
「恩寵の力」
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=164828538
懇親会では、今回のお話を含めた様々な議論が時間を忘れて沸騰し、練度の高い時間でした。
また、逆のものさし講の前の時間での、逆のものさし人参畑塾でも、「耆(ろう)に学ぶ」(「耆」老とは本来、智恵ある人や徳ある人)をもとに、こちらも時間を忘れて語り合い熱いものが残りました。
「耆(ろう)に学ぶ」
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=153744329
逆もの講にご一緒してくださった皆様、人参畑塾にご参加くださった皆様、ありがとうございました。
次回は来年、
2022年1月29日(土)です。
京都「逆のものさし講」の皆さんと、京都「逆のものさし人参畑塾」の皆さんと、ぶつかり合い「霊性」を立ち上げ磨かれるような機会の次回も、楽しみにしております。よろしくお願いいたします。
【逆のものさし講】とは
読書と実践(全国各地の勉強会)を通じて、自分の肚(はら)で考え、行動しながら、常識に流されない確かな「ものさし」を
身につけるための勉強会です。
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=154570292
【逆のものさし人参畑塾】とは
明治の博多、薬用人参畑の中で塾を開き、西郷隆盛の精神を受け継ぐ玄洋社 頭山満らを育てた女医・儒学者 高場乱(たかばおさむ)の精神に学び、
時代が変わっても変わらない人間の本質な生き方を「縦糸の読書」から学び深める勉強会です。
https://note.com/tsubaki3103