WATER

ふと思ったことを書いています. 旅行や芸術,歴史,美味しいご飯が好き.

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最近の記事

ブランドについて考えてみたい、でもその前に

家の近くの天然温泉 私がまだ小さかった頃の話。 家から車で20分ほどの場所に、あるお風呂屋さんがあった。その地域は温泉が湧くこと自体が珍しい場所で、小高い山を削ってできた住宅街の中に位置していた。母がその天然温泉でパートとして働いていたため、そこの裏話やこぼれ話をたまに耳にした。聞くと、どうやら赤字ギリギリの経営状況だったそうだ。コンサルタントに依頼して経営改善を図ったものの、うまくいかなかったようだった。 しかし世の中には、こんな辺鄙な場所にあるのにどうして来客が絶えない

    • 食 上野の蓬莱屋へ行った

      東京駅で降りるつもりが、春らしい温もりと桜並木にふいに誘われて、上野で降りた。上野は平日の今日も賑わっていて、特に家族連れが多い。改めて思うと、上野はまさに芸術の街で、こんなにも芸術に関わる施設が並んでいてよいのだろうか?と思ってしまうほど。次から次へと催される展覧会に、東京の旺盛な消費欲を感じる。 とても清々しい晴れの日で、まだ混み合っていないのでスターバックスのテラスでオーツミルクラテを飲んだ。コーヒーの容赦のない苦味が得意ではない私にとって、オーツミルクラテは何よりの

      • 2022年という準備の時期に

        2022とナンバリングされた時期になった。 2021という時期は、振り返ってみれば、結果的に大きな転機になったと思う。 渦中にいる時はそれが何を意味するのかわからないし、それがわかるほどの器でもない。 でもそれがわかるようになったということは、確実にその時の自分の器を脱したということだろう。 小さい時から、頭の中でずっと続いていた会話。 それはいつも疑問から始まった。 なんであの子は歌がうまいの?なんで鉛筆って細長いの? そんな身の回りの人や物に対する、はっきり言って答えは

        • イカゲームって何がおもしろいの?

          なんだか世間がざわついてるな…!?ということで、イカゲームを一気見した。おもしろい題名にキャッチーな人形、これだけで話題性は十分。観る前は、「日本のサバイバル系映画のパクリ」だとか、「めっちゃハマる!」とか、はたまた「これのどこがおもしろいの?」などなど、賛否の声が入り乱れている印象で、なんとなくこういう展開のこういうストーリーなんだろうな〜と想像がついたのもあって、ぶっちゃけそんなに期待はしてなかった。 半日潰して観終わった。なんだか、いろいろと考えさせられるドラマだった

        ブランドについて考えてみたい、でもその前に

          坂東玉三郎さんの歌舞伎

          本日10月24日、名古屋・御園座で行われた「坂東玉三郎特別公演」を観に行ってきた。歌舞伎は何度か観たことがあるけど、坂東玉三郎の演目は初めてだったから、事前にネットで予習して臨んでみた。 プログラムは口上、阿古屋、石橋で、14時開演の16時半閉演。13時過ぎに御園座に着いて、ちょっと早かったかな?と思ったら、千穐楽ということもあってたくさんの人だかり。着物の人もちらほらいて、さすがだ〜とワクワク。物販にも大勢が列をなしてて、グッズが飛ぶように売れていく。そりゃそうか、でも改

          坂東玉三郎さんの歌舞伎

          ディズニーシー、それが持つ意味

          1年ぶりにディズニーシーに行ってきた。そこで感じたことを、感じたままにつるつる書いてゆく、これはそんな記事です。 ディズニーシー、なんかすごい。学ぶことがたくさんある。 まずは、園全体のメンテナンス=維持に対するプロ意識。シーは今年で開業20周年だそうです。この20年間、どのくらいの頻度、程度で各エリアの修復を行なってきたか知りませんが、とにかくその維持力のレベルが高い。あのバカでかい敷地内のあらゆる建物、機械、小道具、木々、地面、などなど、もう挙げ出したら無限にも思える

          ディズニーシー、それが持つ意味

          「がんばろう、ニッポン!」とは?

          「がんばろう、ニッポン!」というスローガン、コロナ以降、よく見かけるようになった。いや、コロナ以前も、相変わらずそうだった。「ニッポン!」の部分を、「〇〇町!」とか「〇〇中学校!」とかに変えれば、もうこれは、日本各地で毎日のように見かける言葉だろう。 なにをがんばるの?私はいつも不思議に思っている。誰が、何において、何を目指して、何をがんばるの? 「いやそれは、別に、具体的な何かを指してがんばろうって言ってるんじゃなくて、がんばる気持ちのことを言ってるだけだから。」とも言

          「がんばろう、ニッポン!」とは?

          聞け、山の声

          この前、姉と六甲山に登った。ら、ちょっとくさいけど自然の偉大さと人のありがたみを初めて心の底から実感した。 事前に六甲山のことを調べていなくて、遊歩道みたいなものでしょ!と完全に舐めきって、軽装&レインシューズで山に向かった。ロープウェイで山頂に着いたのは15時手前。そこから下山して有馬温泉に向かう計画だった。姉はちゃんとした格好だったので、「その靴だと山に入れないんじゃない?歩けるの?」とロープウェイでの下山を提案してきた。そこでちょっと自責の気持ちが出てきて、「なんでせ

          聞け、山の声

          警戒するスタバ、ホッとするスタバ

          スタバを巡って、私の心はいつも揺らぐ。 世界的なブランドであり、知らない人はほとんどいない。「犬も歩けばスタバにあたる」「千杯のスタバも一杯から」スタバをめぐる格言は、枚挙に暇がない。一コーヒーチェーンが、こんなにも身近に感じられるようになっていったい何年経つんだろうかと思って調べたところ、創業は1971年とのこと。ニクソン・ショックと同時期、そんな激動の時代に生まれたのか、スターバックス…! 1987年にハワード・シュルツに買収されて以降、サード・プレイスとして商業的な飛

          警戒するスタバ、ホッとするスタバ

          日々の暮らしに隠されたヒント

          漫然と生き続けてもう何十年も経って、ふと気がつくと、なぜ今私がここにいるのか、わからなくなっていた。自分が行ってきたことなのに、「こんなもの、私が望んだ人生じゃない!」と、責任を放棄して逃げ出したい気持ちになっている。 これまで多少の挫折や紆余曲折を経ながらも、こうして漫然と生きてくることができたのは本当に恵まれていることで、「漫然と生きられない人のことを思えば、私のもやもやとした不満も、なんて贅沢な悩みなのだ」と自分で自分を嫌になることもある。 けれど、この先どんな苦悩

          日々の暮らしに隠されたヒント