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【猫が屋根裏に|〇〇の音で飛び起きた】

私が中学生くらいの時の話です。

私の実家は玄関の鍵が壊れており、伸縮タイプの物干し竿を斜めに差し込み
つっかえ棒スタイルで戸締りをしていました。

防犯対策をする習慣がないほど田舎で、鍵が壊れていても問題はなかったようなのですが
野良猫の侵入を防ぐため、物干し竿システムが導入されていたのです。

家族総出の外出から帰ると猫がキッチンのゴミを漁った形跡があったり、土間から床下に入り潜んでいた猫が夕食の時間に出てきて
真っ暗なキッチンで目を光らせていたり
その度に両親が猫と闘っていました。

猫は昼夜関係なく我が家に入ろうと挑みにきておりましたので、夜ももちろん物干し竿で玄関の戸締りをしていました。

実家は2階建て、子供たちの部屋は2階にあります。
ある日の朝方、まだ空が薄明るい時間に部屋の屋根裏から“トットットッ”
足音が聞こえました。

玄関の物干し竿の差し込みが緩くて、猫が屋根裏まで入ってきたのですが、初めてではなかったので足音は聞き慣れているものでした。

なんのこれしき。
と思った次の瞬間


“ジョーーーー、ジョッジョッジョッ”

私は飛び起きました。

音だけでわかる、この音は紛れもなく用を足している。
猫が屋根裏でおしっこをしているわけです。
しかも私の部屋の真上で。私が寝ているあたりの真上で。


屋根裏に入るまでならわかる。
ネズミや虫なんかがいて、ここにご馳走があると思って入ってくるのだろう。

しかし、なぜここで用を足そうと思ったのか?

寝ぼけ頭にそんなことを考えていたのですが
雨漏りも日常の古い家。
天井から液体が滴るのではないかと、一瞬で目が覚めました。
急いで布団をどかし、万が一を考えゴミ箱を設置。

屋根裏に入り込む猫はだいたいいつも同じ猫で呼べば“にゃーん”と鳴いて尻尾を立てて来るほど懐いていましたから、すぐに呼んで外に出しました。

幸いにも液体は滴ってこず、事なきを得ました。

また幸いにも、事が起こってからあまり期間があかずに家をフルリフォームすることになり
その後の雨漏りの心配もなくなったのでした。



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