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潮田登久子さんが撮った本
資生堂ギャラリーで開かれている企画展「そして、あなたの視点」で見た潮田登久子さんの写真シリーズ「本の景色/BIBLIOTHECA」が妙に心に引っかかったので、記録の意味を込めて、ここに上げておきたいと思います。
本は物質であるがゆえに、いずれ古びて朽ちていく存在である。だからこそ生じる愛おしさがある。潮田さんの撮った美しい写真の数々は、そんなことを想起させます。
写っているのが具体的に何の本であるかということはもはや写真からはわからないのですが、それはおそらく本を所有している個人個人がそれぞれ持っているものに対して向けうる感情に帰すことで十分ということなのだと思います。
電子書籍では持ち得ない感情を、とても心地よく浮かび上がらせてくれました。
「そして、あなたの視点」
2021年1月16日〜4月18日、資生堂ギャラリー(東京・銀座)