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DATA Saberとの出会い

1. はじまり


Tableauを初めて触ったのは2021年1月頃。
上司からライセンスを渡され、それが何かも分かっていなかった。
Excelよりすごいことができる。最初は、その程度だった。

新しいものが好きで、またUIのデザイン性に魅了されたのもあり、
「使いこなしたい」と思うまでは早かった。
簡単なグラフを作るのにも、Excelを禁止するという枷を自ら背負い、
半年ほどで基本操作は身についたと思う。

2. Tableau Conference 2021


半年ほど経って、自分のスキルアップに限界を感じた。
いつも同じビジュアライゼーションに辿り着く。
他にもできることが多くある、使いこなせていない、と分かっていても、
何をどうやって勉強したらいいかわからない。

そんな時に、ふと目に留まったのがTableau Conference 2021だった。
何か面白いコンテンツはないかと、特に気負いもせずに参加した。

Iron Vizの衝撃は今でも覚えている。
これが同じツールで作られているのか。
Excelの延長線上にいた私には、にわかには信じがたい。

そんな中、とあるセッションで、金髪の日本人女性を見つけた。
第一印象は「この人、人生楽しそう」だったと思う。
話の内容を理解することより、ルックス、振る舞い、声色、
そのすべてがキラキラしていて、何故かすごく羨ましかった。

@ishiaki_tabさんのTweetより画像拝借

3. Twitter


セッションを終えた直後、気が付けばTweetしていた。
DATA Saberが何かも分からないけど、とりあえず呟いた。

すぐに反応をくれたのは@OoiNorikoさんだった。
そして、その後の師となる@maes_dataさんに出会った。

何より驚いたのが、セッションの本人から返事が来たことだ。
さっきまで全世界に向けてプレゼンしていた人が、急に目の前に現れた。
DATA Saberと繋がり、新しい挑戦が始まったのはまさにこの時だった。
僅か半日ほどで、人生の転機が訪れた。

4. Apprentice


Apprentice時代を振り返ると、自分は本当に劣等生だった。
Tableauのスキルアップを主目的に参加していたため、
DATA Saber プログラムはあくまで技術試験の範疇だった。
課題をこなすことが目的であり、コミュニティ活動は点数稼ぎ。
師匠は何度も気づかせようとしていたが、頑なに耳を閉ざしていた。

90日の旅も終わりに近づき、夏休みの宿題を最終日に終わらせる。
そんな状態で最終試験を迎えた。丁度、挑戦から89日目のことである。

「DATA Saberになる必要はない」
口頭試問の最後に言った言葉はこれだった。
スキルアップのためだけに、わざわざDATA Saberを選ぶ必要はなかった。
一夜明けて、自分の考えを整理し、僕はこんなことを呟いた。

先に言っておくが、師匠は私のために最終日をすべて空けてくれていた。
スケジューラーが埋まっていることを、私が勘違いしていたのだ。

DATA Saberはもういいや。そう思い込ませていつもの日常に戻る。
そうしていると、何故かふつふつと悔しさが沸いてきた。
自分が土俵にも立たずに、逃げたことに。
何より、また日常に戻ることに。

その日の夜は、会社の同僚を誘って酒を呑んだ。
悔しい気持ちに蓋をして、DATA Saberの悪口を言った。
なんだかスッキリしたような、していないような。
そんな時、Twitterのダイレクトメッセージに気が付く。

師匠(@maes_data)から届いたDM

「今すぐ帰ります、もう一回やらせてください」
21時半に店を出て、電車に飛び乗った。
どうして自分はDATA Saberになりたいのか、
駅から家まで走っている間、ずっと考えていた。
家に着いたのが22時前、残り時間は本当に2時間しかなかった。

そこから先は、あまり覚えていない。気が付けば、終わっていた。
どうしても悔しいからDATA Saberになりたい、それだけだった。
データドリブン文化を普及させる立場でありながら、
それまでの自分の実績と経験にはなんの根拠もない。
あとはもう、師匠の優しさだったと思う。

5. DATA Saber Bridge


つまりは私はまだ、過程にいる。
DATA Saberの本質や、師としての振る舞いを理解するために、
根本的な努力や悩みが足りていない。
ゆえに、自分が師匠をすることが本当に怖かった。

DATA Saber Bridgeへの参加は、そんな自分を変えるための挑戦だった。
毎日が試行錯誤であり、正解を模索し続けている。
Apprenticeの方々は言わば、私の新たな師でもある。

6. おわりに


Tableauはあくまでツールであり、DATA Saberはプログラムであり、
事の本質はすべて自分自身にある。
DATA Saberという肩書き自体は、何も生み出さない。
但し、そこには多くの機会があり、恵まれた環境がある。
私がDATA Saberに拘った理由は、そこにある。

これからもDATA Saberの活動を通じて、日々挑戦し続けたい。
そして何より、あの日のKT氏を見て感じたように、
キラキラして楽しい人生を過ごしたい。
今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

おつう

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