(0)猫と私。
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―絶対《猫》を飼うんだ。《猫》と暮らすんだ。
実家にいる時には庭やお勝手口に毎回来る野良猫の相手をしたり、(飼い猫がくることもあったかな…。)
子猫で轢かれたらまずいと思って保護した猫もいる。
でも実家では飼えない。
父親は動物があまり好きではないし、家族全員働いて家にいることが少ない。そしてお金もかかる。
だから実家じゃ飼えない。
帰り道に見た野良猫、着いてくるけどダッシュで帰った。悲しかった。
21歳、今の旦那となる彼と同棲を始めた。
「私は絶対に猫を飼う」
猫が好きだから、猫が可愛いから、一緒に暮らしたいから。
ペット可の物件を探すのと同時に
あるブリーダーさんのInstagramを見かけて、
はじめて<ミヌエット>っていう猫種を知った。
もちろんみんな可愛い。まぁ高い(笑)
でも可愛いから高いのもわかる。
飼うだけのお金じゃなくて、ご飯代や病院代もある程度貯めないと飼えない。
22歳になる前に会社を辞めた。
退職金はあまり出なかったけど、1ヶ月後くらいに働いてハローワークから給付金?みたいなのを貰った。
(再就活中に申請とかしてた)
貯まった。
自分の貯金、次の職場も決まった、物件もほぼ決まり。
そして出会った、ミヌエットの"つくね"
ふわっふわの、綺麗なクリーム色の、タレ目の、短足の。
もうこの子しかいないって思ってブリーダーさんに何度も連絡したっけ。
金額もいつ販売開始するのかも分からないまま、ベビの顔にやられてこの子だって思った。
よく言う「ビビッときた」てアレ、正直そんな事あるか?(笑)って感じだったからその時は無かった。(笑)
でも、
でも、今は思う。絶対に私はこの子しかいないんだって。この子だからこんなに必死に、楽しみにしてたんだって。
そんなつくね、4歳1ヶ月。
大好きなあたたかい季節が来る前の2024年1月23日の朝。
私の元からいなくなっちゃったね。