コロナ禍で無線従事者数はどうなったか2
無線従事者のうちアマチュアと特殊無線技士(の一部)数がどうなったか今年もみてみましょう。昨年の記事はこちら。
今回も総務省が公開しているデータから前年度からの差分をグラフ化して示します。
なお、使用しているデータは『無線従事者免許取得者数』なので、国家試験か養成課程かは気にしていません。あくまでも免許を取得した人の数をみています。グラフの縦軸は前年度からの差分で、何人増えたかを示します。
アマチュア無線技士
4アマ
やはり昨年の落ち込みがはっきり出てますね。ざっと見た感じで昨年が-2,000ほどというところでしょうか。かといって今年が昨年分を含めてびょ~んと伸びたかというとそうでもなさそう。
3アマ
3アマはゆっくり下がりな感じがあったのが今年はH26あたりの水準にまで伸びている。昨年取れなかった人が今年取った感じはしますね。こちらは昨年の落ち込み分が乗っている??
2アマ
2アマは今年も伸び傾向?リターン組が取得してるのが2アマという傾向がなくはないかも。
1アマ
今年は1アマもみてみましょう。下がりますね。昨年の落ち込み分を今年戻したかもですが減少傾向ではあるようです。1アマは昨年あたりから難しくなったと言われてますが、これがどう影響しているか。とりわけ1アマは国家試験しかないのと、「1アマでなくてはできない」ことがQROだけなので積極的に取りに行く人は減るわなぁと。
特殊無線技士
3陸特
これも昨年分の落ち込みが通常の水準に戻った感じ。
2陸特
こちらも同じく。
特殊無線技士の場合、職業的に必要な人が多いはずなので、前年分を取り戻すために今年はハネてもよさそうなもんですが、特にそういう傾向もなさそう。
1海特
今年もこの資格みてみましょう。増減がほんとに謎。そして今年は合格率も以前のレベルに戻って55%ほど。昨年はいったい何だったのか。
アマチュアと特殊無線技士の一部資格はCBTも採用されるようになったので、受験に対する敷居は下がったはず。今後取得者数がどう変わるのかはまたみてみたいと思います。