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FT-991/991A用サイドマウントキー

たぶん完結編です。


3Dデータ

部品の3Dモデルは若干修正しフィット感(!?)が上がっています。プリントする際は『標準モード』で大丈夫でしょう。

向かって右にマウントし、ハンドルを付けたままの場合には991k-base2.stlと991k-lock2.stlを出力してください。向かって右にマウントするがハンドルを外す場合および向かって左にマウントする場合にはスペーサキット、991k-spc.stlも出力してください。スペーサキットには15mmより長いネジを使用する場合のものも含まれていますが、15mmネジを使う場合には不要です。
キートップを前面から出したい場合には2mm UP用パーツを出力します。この場合には通常のキー固定パーツ(991k-lock2.stl)ではなく、2mm UP用固定パーツ(991k-lock2-2mup.stl)を使用してください。

基板データ

1個作るだけなら基板をわざわざ製造する必要はないのでユニバーサル基板等で適当にやればOKです。
4キーの回路図は以下の通り。

基板製造用データは少々汎用性を持たせています。

キー基板

抵抗基板

基板の製造は上のファイルで出来るはずです。製造時には厚み1.6mmで発注してください。

部品

抵抗:270、680、5.1k、6.8k、8.2k、12kを各1個
 手持ちの抵抗を使って値を調整する場合には1キーあたり3個までで調整。
 それぞれの抵抗値は後で記述。抵抗は直列で調整。
コンデンサ: 0.1μF(積層セラミック)
キースイッチ:12×12mmのタクトスイッチ。
 足ピッチは短側5mm、長側12.5mm。 短側がA接点、底面からキートップまでの高さ10mm。制作例で使用しているものはKC901TC(池上)ですが、これ以外のものでも使えるはずです。
コネクタ:3.5φミニプラグ(モノラルで可)
ネジ:M4×15mm(トラス頭がベター。ワッシャはあった方が良い)
配線材料少々。リグと接続用のシールドケーブル。

キースイッチの内部接続は以下のもの(大抵のものはこのスタイル)

基板実装

キー基板は写真のようにキーの実装側の反対から線を5本引き出します。中央が共通線(コモン)になります。

抵抗基板は写真でみて横方向が各スイッチ1~4に対応し、それぞれの抵抗値を得るためにおのおの最大で3個の抵抗器を実装できるようにしてあります。使用しない箇所はハンダでブリッジしてショートさせてください。0Ωを実装してもかまいませんが。
写真の下左側の部分でキー基板と接続します。Cが共通で、Cに近い方から1,2,3,4です。抵抗の並びの1,2,3,4に対応します。写真の実装では1がUP、2がDOWN、3がLEFT、4がRIGHTの並びで実装してありますが、これにこだわる必要はありません。対応する機能(UP/DOWN/RIGHT/LEFT)に応じた抵抗値を確保してください。
それぞれの機能の抵抗値は以下の通りです。

UP: 6.8k (6.8kΩ)
DOWN: 12k (12kΩ)
LEFT: 5.1k + 270 (5.37kΩ)
RIGHT: 8.2k + 680 (8.88kΩ)

キーと抵抗基板は位置を対応させて接続してください。自分の場合はキーを上から上下右左の順に並べています。FT-991/991Aの右にマウントするか左にマウントするかでも並び順は変わりますのでお好みで(右左マウントのことだけを考える場合には基板は上下どちらでも入りますので同じ配列でも左右どちらにでも付きます)。

抵抗基板の下右がFT-991/991Aとの接続用で、3.5φのミニプラグと接続します。"C"マーキングがセンター、もう片側がスリーブ側になります。

ケースの形状は『穴』を作らないようにしてありますので、基板やプラグ等をハンダ付けした後からケースに通せるようになっています。先に基板と接続の配線を完成させてしまってかまいません。
抵抗基板はケース内に両面テープで貼り付けます。リグとの接続ケーブルは結び目をつくるなどして抵抗基板を引っ張らないように固定してください。

組み立て

写真のようにケース内側のケタ部分にキー基板を乗せます。

キー基板を乗せてからキー押さえパーツ(991k-lock2.stl)をはめこみます。

基板とケースの間は少し余裕をもって設計しているので、そのままではキー基板が多少動きます。キー押さえのパーツ(991k-lock2.stl)の写真の位置に薄めのクッション付き両面テープを貼ってからさしこめばキーがカタカタしません。

キー押さえとケースのハメ合いはそこそこ固めになっていますので、かっちりと押し込んでください。
基本の設計ではキーは前面と面一になるように設計しています。もしこれが好みでない場合には2mm UP用のパーツを使ってください。991k-2mup-spc.stlと991k-lock2-2mup.stlを使用します。
この場合、写真のように基板の下にスペーサをはさみます。

スペーサをはさんだ上でキー押さえパーツで固定します。このキー押さえは先述の2mm UP用キー押さえです。これでキートップが全面から2mm出ます。キートップの高さが低いものを使う場合にも同じパーツが使えます。

取り付け

ハンドルの付いている、向かって右側に取り付ける場合には元から付いているネジを外し、M4×15のネジでハンドル固定用の金具といっしょに締めてください。ハンドルを外してしまう場合にはスペーサを出力してスペーサを入れて締めます。向かって左側に取り付ける場合もスペーサを入れて締めます。
ハンドル共締めの場合、強度がちょっと心配なので持ち運ぶ場合には注意してください。

動作確認

要するにFH-2の矢印キーと同じなのでFH-2の動作と同じです。本体のマニュアルにも注意があるように接続する場合には必ずリグの電源を切ってから行ってください。
受信状態で上下キーを押すと周波数が100Hz単位でアップダウン、右左キーで周波数が100KHz単位でアップダウンすれば問題ありません。
上下キーは送信時にはATAS-120Aの上下にも使えます。

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