コロナ禍で無線従事者数はどうなったか
主にアマチュアと特殊無線技士だけね。
さてさて、次のニュース、もう忘れた人も多いでしょう。
"<6月期の特殊無線技士国試も受付中止>日本無線協会、4月~6月期の3アマ・4アマ国家試験「中止」を決定" (hamlife.jp より)。
アマチュア無線試験の当日中止騒動とかで一般のニュースメディアにも騒がれてたわけですが、結構、大変な話なのが『特殊無線技士』で、これは業務でも使わざるを得ない人が取らなくてはならない資格なのでして。とはいえ、主任無線従事者制度を使えば抜け道はなくもないわけですが、それはおいといて。
総務省がデータを公開しているので、これを読んでみようというのが今回のお話。令和2年度のデータも公開されていたので、気になってみてみました。
なお、使用しているデータは『無線従事者免許取得者数』なので、国家試験か養成課程かは気にしていません。あくまでも免許を取得した人の数をみています。
アマチュア無線技士
コロナ禍でアマチュア無線の人気が再燃!とかいってるわけですけど、再開局が多いんじゃないかなぁ、とか思っている次第。ではデータを見ていきまっしょい。
4アマ
縦軸は前年度からの増分です。なのでR2のところはR1から何人増えたかの数字。このグラフ、H24からだらだら下がっているようにもみえますが、R2年は減ってるっぽい。
んじゃ3アマ
こちらも、なだらかな下降傾向かな~。んで、R2年度はやはり下がっている。国家試験が実施されなかった回もあるんで、そりゃそうでしょうよと。
んじゃ2アマ
増えてる!増えてるよ!強引に理由付けすると、アマチュア再開する際にどうせならと2アマ取っちゃった人が多いとも言える。
特殊無線技士
ドローン界隈で話題の3陸特
たぶんドローンとかなんとか関係なく通年で必要な人が一定数居るわけなんで、大幅な増減がないのがこれまで。んでR1,2で少し減ってるのはコロナ影響でしょうな。
んじゃ2陸特
こちらもやはり業務資格だから横ばいからの下がり。試験回数減少とかによる影響でしょうね。
ついでに1海特
なんでこれ出したかというと増減がよくわからないので面白いから。R2年度、前年に引き続いて減ってる謎。いやまあそもそも年間、2,000人程度しか増えない資格なんだけども。R2ちょっと面白いのは国家試験の合格率(前出の統計から)上がってるんですよね。1海特はだいたい50~60%の合格率だったのがR2は70%に上がってる。にもかかわらず取得者は下がっているのはどいうこと?落ちてもいいかなな人(いるんかどうかしらんけど)が減って合格率上がった?んなわけないよね。コロナ禍で、お金持ちがプレジャーボート買ってるつう話もあるけど、プレジャー船に1海特はまあ要らない。
そして謎資格
めっちゃ減ってる!減ってるよ!と言いたいとこですが、国内電信級って誰が取ってるんだろうか。R2年度は7人。7人もいるよ!
というわけで
国家試験の実施回数が減ったりの影響もあって、R1,2年度の無線従事者免許取得者数は減ってる傾向があると言えそう。コロナの影響と言ってもよさそうですねこれ。