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ニューヨークのブルーノ・ワルター

大指揮者はクセのある人物がほとんどだが、このワルターは珍しく温厚で円満、勤勉家で人格者であった(女性問題除く)。1938年にドイツから米国に亡命。戦後はNYP、VPO等と多く共演したが80歳(1956年)に引退表明。その後説得されて西海岸の録音専門オケ(コロンビア響)と膨大なステレオ録音を残した。このCDはそのワルターのモノラル時代の録音。①~⑥はコロンビア響を名乗ってはいるが、ニューヨークシティでの録音なので、のちのステレオ時代のハリウッドの演奏家たちではなくNYPやNBC響等の東海岸の混成メンバーと思われる。ステレオ再録音がないワルター唯一の貴重な小品集を目いっぱい(約74分)詰め込んだ。濃厚な米国オケをうまく操りながらチャーミングであっさりとした味を出すワルターらしい演奏です。
ブルーノ・ワルター指揮
コロンビア交響楽団(①~⑥)
ニューヨーク・フィルハーモニック(⑦~⑪)
ヨハン・シュトラウスⅡ世(1956年録音)
①美しく青きドナウ
②ウィーンの森の物語
③皇帝円舞曲
④ウィーン気質
⑤ジプシー男爵 序曲
⑥こうもり 序曲
ブラームス(1951年録音)
⑦ハンガリー舞曲 第1番
⑧同 第3番
⑨同 第10番
⑩同 第17番
スメタナ(1941年録音)
⑪モルダウ

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