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スーツやジャケットの袖のボタンホールを開閉させますという方いらっしゃいますか👀

本日は、オーダースーツならではの「袖口本開き仕様」または「本切羽(ほんせっぱ)」についてお話しします。

一番下のボタンホールを外した状態

「袖口本開き仕様」とは、ジャケットの袖口にあるボタンホールが実際に開閉できるデザインのことです。通常の既製スーツでは、袖口のボタンは飾りであることがほとんどですが、本開き仕様は仕立ての技術やディテールへのこだわりが表れる、オーダーメイドスーツならではの要素です。

本開き仕様の特徴と利点

  • 高級感:本開き仕様は高級オーダーメイドやハンドメイドスーツに多く見られ、職人の技術が反映されたディテールです。

  • 機能性:ボタンを外し袖口を少し開けることで、カジュアルで洒落た印象を与えます。

  • アピールポイント:袖口をあえて開けることで、オーダーメイドスーツであることをさりげなく示せます。


こちらは飾り切羽(かざりせっぱ)といいます。偽のボタンホールの上にボタンを付けているだけで開閉できません。

一方、「飾り切羽(かざりせっぱ)」と呼ばれる仕様では、袖口に装飾としてボタンが付いているものの、実際には開閉できません。お店によっては、本開き仕様にするためにボタンホールに穴を開ける加工が有料オプションになることもあります。

現在、オーダースーツが人気を集めている中、袖口の釦ホールを開ける仕様を選ばれるお客様も多くいらっしゃいます。しかし、最近ではお客様から「実際には開けないので飾りで十分」とおっしゃる声も増えており、市場の成熟に伴って趣向が変化している点が興味深いです。

オーダースーツの新しいトレンドや価値観が見えるのも、この仕様ならではの面白さです。

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