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オーダースーツ採寸で注意!鏡の前でやりがちな『姿勢の落とし穴』

今日は、オーダースーツの採寸とフィッティングにおける注意点についてお話しします。これは、スーツだけでなく、スラックスやコートなど全てのオーダーメイドアイテムに共通する重要なポイントです。

オーダーメイドの採寸では、肩幅、ウエスト、袖の長さといった身体の「サイズ」を測ることがメインになりますが、それだけでは完璧な仕上がりにはなりません。オーダーメイドならではの「体型補正」は、お客様の「姿勢」も測ることが重要なのです。

採寸の際には、サイズゲージ(見本のスーツ)を着用いただきますが、フィッターが特に注目するのはスーツの「シワ」です。シワには2種類あり、動きに必要な「良性のシワ」と、特定の部位にテンションがかかることで出る「悪性のシワ」です。この2種類をしっかり見極めることがフィッティングの要となります。

ここで特に注意していただきたいのは、お客様が「自然な姿勢」でいるかどうかです。鏡の前では、どうしても無意識に姿勢が良くなりがちです。しかし、その状態で採寸を行うと、実際の生活で自然な姿勢に戻ったときに「シワが気になる」という問題が発生することがあります。

もちろん、「スーツを着るときは常にピシッとした姿勢を保つ」という方には問題ありませんが、普段の生活で自然に着用するためにも、なるべくリラックスした姿勢でフィッティングに臨むことをお勧めします。

もし、リラックスするのが難しい場合は、鏡の前から少し離れて姿勢を確認する方法も効果的です。このような工夫を取り入れることで、より快適で美しい仕上がりのスーツが完成します。

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