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とにかく待つこと。

コロナウィルスがひたひたと身の回りに忍び寄って来ている感じはします。

というよりも、自分が保菌者と思って負けない体力・気力を維持すること。

まき散らさない行動を心掛けることが、実に有効で大事な局面なんだと実感しています。


最初にひたひたを感じたのは、知り合いのお店のスタッフさんにコロナの疑いが掛かった時です。

調子の悪さと微熱がずっと続いていて、なかなか抜けないとの話を聞きました。

お約束の風邪ソックリ症状だったようですが、速やかにお休みを取ってもらって、お店も念のため一時休業をしていました。

調子の悪かったスタッフさんは、数日の自宅待機で復活されてお元気に。

お店も普通に営業と相成りました。

良かったですねぇと話していましたが、世間の状況はどんどん悪化。

とうとう先週末くらいに、たまに行くスーパーのパートさんに感染者が出てしまいました。

時間の問題と思っていたけど、近場で発症する方が出てしまったことはショックでした。

恐らくパートさんと生活圏はほとんど同じだと思うので。


そして、一番、ガクっとなる出来事が。

昔、勤務していた場所の近くの飲み屋さん。

当時は、週に2回は通っていて「行きつけ」と言って良いほど、料理も美味しく居心地の良いお店。

退社して別の会社になってからは足が遠のいてしまっていたけど、たまに当時の同僚たちと飲むときは、決まってこのお店でした。

年に1回位しか行けなくなってしまっていたのですが、電話で予約をすると必ず「TSNさん(ありきたりな苗字です)? お久しぶり!予約有難うございます!」と覚えていて下さって、気さくなマスター。

コロナさえなかったら、また招集かけて飲み会を催す予定をしていました。

そのマスターからお電話があって、4月中に店を畳むとのこと。

2月位から徐々にお客さんの足が遠のいてしまっていたようで、お店の体力が無くなってしまったと・・・


一番怖いと思っている、閉店や解雇の生活の基盤が無くなってしまう出来事。

行政はこれから支援に乗り出すと言ってはいますが、マスターの話では2月から既に厳しい状況に入っていたとのこと。

こちらのお店だけじゃなくて、飲食に限らずどこも同じ境遇なんじゃないかと思います。

特に小さいお店は日々の売上でお店を続けて行くことを前提としています。

スタッフさんがひとり出られなくなるだけでも、一気に仕事がキツくなる、または店が開けられなくなることもしばしばです。

手元に潤沢な資金があったとしても、店を開けられなければ保証が無いからひたすら現金は出て行くだけです。

家賃は待ったなし。

制度融資が使えますといっても、いずれ返さないといけません。

行政が「とりあえず出すから、後で調整しましょ」ならまだしも「書類取りに来てね、それから手続き始めるから」は人員に余裕のないお店にはどだい無理な話です。

なんならお役所もそんなの一件一件を親身に対応してくれるとは到底思えません。

そもそも、お役所に潤沢に人員配置されていないし。

もう努力の次元は超えましたね。。。


本日、政府からの御触れが出ました。

自分も含めてですが、みんなが耐え忍ぶことが出来るか不安です。

本当にひと握りの人たち以外は、あまりにもな状態に置かれる気がします。

「稼働しないといけない」方たちの疲弊も心配です。

「何もしないこと」が唯一出来ることになってしまいましたが、普通の生活なら嬉しい「何もしないで良い時間」が、考え方を狭い視野にしたり攻撃的な思想にしないと良いなと思っています。


とりあえず、植木鉢に蒔いた種に水をあげる日々かな。

目に見える・見えないことに関わらず、小さな楽しいことを大事にする時間かもしれませんね。

若干のイラつくことをスルー出来るようになること。

それと、気遣えること。


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