ファースト購入、危うし!
音楽を「好きで聴く」ことを意識することなく踊ったり歌ったりの幼児期は置いといて、はっきり「この曲が好きだ!」とバシっと思ったのは、確か小学校五年生くらい。
幼稚園から小学校くらいまで、年末年始は母と一緒にいとこの家で過ごすことが恒例でした。
もちろんレコード大賞を見つつ、紅白へ流れて、ゆく年くる年の「ご~ん」で眠さMAXの子供は眠ったものです。
鉄板のテレビ鑑賞の流れで「日本人はこうでないと!」を、しっかり過ごしておりました。
その年の紅白も普通に見ていたと思います、誰が出ていたのか全く思い出せませんが。
そんな中、アイドルでもなく演歌でもない男性が紹介されて出てきました。
見たことも聞いたことも無い歌手だったので、特に興味も持たずにテーブルにあるミカンや甘栗を食べたりしながら見ていました。
イントロが流れ始めた辺りで「?」と思うところがあって、リズムがちょっと琴線に触れました。
サビに近づくにつれて、かなり引き込まれていき、サビでガツーンとなり、
「この人の名前とこの歌はなんていうの??」
そんな感じで聞き入りながら、歌い終わりで歌手名と題名を頭の中で繰り返し反芻して記憶した覚えがあります。
その人の名は・・
「稲垣潤一さん」で、曲は「思い出のビーチクラブ」
化粧品のCMソングだったようなので、どうりでキャッチーな曲調でした。
小学生にしては渋い曲に一目惚れしたと思います。
初めて聞いてから数日後だったでしょうか、母と隣の駅へ買い物へ出掛けました。
普段はそんなに物をねだることは無かったのですが、とある音楽ショップへ入って稲垣さんのコーナーでカセットテープを発見しました。
もちろんのこと、欲しがります。
2本あったのですが、1本に思い出のビーチクラブが収録されていることをしっかりと確認して、これが欲しい!!と絡むようにねだってみたら、買って貰えることになりました。
音楽カセットテープなんて買って貰えると思っていなかったので、小躍りしたような記憶があります。
早速帰宅してラジカセで再生しては、「思い出のビーチクラブ」を激しくリピートして聞いていました。
聞きまくって、カセット自体を通しても聞くようになってくると単純に曲のファンというよりも、稲垣潤一さんの歌が好きになっていきました。
しばらく経って、また母と買い物へ行った際に、もう1本のカセットテープをまたもねだりまくって、うまいことゲット。
これまた帰ってからひたすら聞き込みまくり。
相当聞き込んだせいでテープが伸びきって、もはや稲垣潤一さんじゃない人が歌っているような状態になっていたことを覚えています。
自分で初めてCDを買ったのは、恐らく中学二年くらい。
多分テレビの洋楽番組を見ていて、ズガーーンと撃ち抜かれた、
「リック・アストリー」!
曲は確か「Together Forever」だったと思います。
それはそれは居ても立っても居られない位に好きになりましたし、同じユーロビートのカイリーミノーグにもスイッチが入りました。
とにかくリックのCDが欲しくて、置いてないだろうなぁと思いつつ、ダメ元で近所の電気屋にお小遣いを握り締めて行ってみると、奇跡的にリック最新CDが置いてありました。
喜びに震えながらCDを購入すると、なぜかくじ引き券を貰いました。
その場でくじを引いてみると、まさかの「Wink」の「淋しい熱帯魚」の8センチCDが当たりました。
ギリギリでリックがファーストCDとして滑り込めた瞬間です。
自分で買ったCDは思い入れも熱の入り方もアツアツです。
これまたお年玉を切り崩して買ったCDコンポで、鬼のようにヘビロテをして聞き込みます。
家族に不評を買い「もう止めて・・・」と言われる程に。
歌詞は分からずとも、メロディは家族にも刷り込まれて行きました。
リックは新作が出る度に、CDを買い続けていました。
今年の頭に来日が決まっていて、去年の夏ごろでしたでしょうか、ライブ抽選に申込んで当たった時の飛び上がりっぷり・・、至福のひととき。
くじ運が超絶に悪いので、喜び真骨頂でした。
中学生の頃にコンサートへ行けなかった自分に教えて上げたかったです。
・・・しかし、コロナの野郎のせいで、まさかの来日ならずのライブ中止。
いつの日かまた来てくれることを祈る日々です・・・号泣。
いまはダウンロードやストリーミングが全盛ですが、自分は好きな歌手のCDは新作が出ると必ず買います。
サカナクション・perfume・Negiccoはマストとなっております。
買ってパソコンに取り込んでしまうと、CDで聞く回数は激減しますが、それでも手元に「現物」があることが嬉しいのです。
中古CD屋さんなどで、ラジオで聞いて気になった楽曲やアーティストさんのCDはよく買います。
以前はFMラジオを聞いていたので、新しい楽曲を聞く回数が多かったのですが、いまはAMラジオを聞いているので、新作少なめではあります。
でも、懐かしい曲や好きな曲、聞いたことの無いジャンルはバンバン流れるので、楽しさはひとしおです。
今年は取れていたライブや舞台、演芸のチケットはことごとく中止となり涙、涙の年となってしまいました。
これからはオンラインライブが中心になっていくと思いますが、やはり実際に足を運んでライブで見たり聴いたりの感動には及ばないかな、、と思っています。
チャンスがあればまた色々なライブや舞台に触れに出掛けたいです。
そんな中、いまだにリックの曲がラジオから流れると、テンションはガガっと上がります。
どうしたって、青春の血がたぎるってもんです。
そして・・・、Winkも割と聞き込んだことも、記しておきます!
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