見出し画像

扉の向こうはすんごい世界! ~ MOULIN ROUGE! ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル ~

とある日のラジオ番組「日曜天国」を聴いていた時、ゲストが平原綾香さんでした。

「Jupiter」だわ(失礼な書き方)っと聴いていて、お嬢様然としたイメージを持っていたのですが、トークが愉快で面白かったです。

その時に今回観劇した「ムーラン・ルージュ!」の主演をされていて、しかもチケットはいつも争奪戦と安住氏が熱く語っておられました。

歌だけじゃなかったのか・・と思いながら、安住氏の推しにはチケット抽選ポチリ。

これが本当に争奪戦で3回目くらいの抽選でどうにかゲット出来ましての先日、帝国劇場へいそいそと出掛けました。

入り口から会場前まで「ようこそ、ムーラン・ルージュへ!」な雰囲気がムンムン。

開場された場内が思わず「おおお!!!」っと、声に出ちゃった作り込み。

他の観劇者の皆さまも入って来るなり「すごー!!」「やばー!!」といった感想が漏れまくりでした。

舞台終演後のスタンディングオベーションを激写。
演者さんがいない時はお写真OKでした。

5月に観劇したゴースト&レディとはまた、ひと味違う世界が広がっておりました。


ここからネタバレを含む感想を書きます。

これから観劇予定の方は後日お読み頂けましたら幸いです!


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


時は1899年のパリ。

ゴージャスで退廃的なナイトクラブの「ムーラン・ルージュ」では、大金持ちも貴族も、貧乏人もゴロツキも一緒くたで夜な夜な繰り広げられる豪華絢爛なショーを楽しんでいます。

花のパリでひと旗揚げるべく、アメリカ人作曲家:クリスチャンこと甲斐翔真さんは勇んでアメリカからやって来ました。

そのためには自作の楽曲を披露する場が欲しい。

街をプラプラと散策している時に、その日暮らしだけど才能に溢れる画家トゥールーズ=ロートレックこと上川一哉さんと、パリ一番のタンゴダンサーであるサンティアゴこと中河内雅貴さんと出会い意気投合。

上川さんから「ムーラン・ルージュでミュージカルショーをやろう! そのためにクラブの花形スターのサティーンこと平原綾香さんに取り入れ!」と、けしかけられます。


その頃、キャスト達の間で「ムーランルージュが閉店するのでは?」とヒソヒソと会話が交わされています。

オーナーのハロルド・ジドラーこと橋本さとしさんは、平原さんに店の経営が苦しく、キャストや店員をリストラせざる終えない状況に陥っていることを話します。

この状況を打開するため、裕福な貴族のデュークことKさんに店のパトロンになって貰うように取り入って欲しいと頼みます。

店の仲間は家族同然、店が閉店すればみんなが路上生活者となり、自分も体を売る生活に逆戻りすることになってしまいます。

平原さんは子どもの頃に不遇な環境下で育ち、再び同じ生活に戻ることに躊躇があります。

背に腹は代えられない状況、平原さんはひと肌脱ぐことを決意します。


Kさんと会うことになる日。

店には甲斐さんと上川さん、中河内さんが平原さんが取り入るチャンスを狙っています。

橋本さんから「くれぐれも頼む」と念押しをされたにも関わらず、平原さんは甲斐さんをKさんと間違えて部屋に誘います。

何で部屋に招かれたか分からないなりに、自分は作曲に自信があり、たくさんの楽曲を持っている。

ぜひミュージカルショーを一緒に作り上げて欲しい!!と熱弁する甲斐さん。

身なりも貧しく、話も何とも噛み合わないなりに店のため仲間のために「誘惑」する平原さん。

そんな二人は話を続けている内に、お互い気が付かないほどひとめ惚れ状態でフォーリンラヴとなります。

しかしその後、平原さんは気乗りせずとも、後からやってきたKさんへ「誘惑」を敢行し成功。

何だかんだで店のパトロンとして、甲斐さんたちのミュージカルショーも後援することを約束させます。

店も、そこで働く人間、もちろん平原さんも自分の「物」であるとKさんが思っていることに気付かず。


Kさんの目を盗んで逢瀬を重ねつつ、ショーの準備も並行して進めます。

そのKさんは昔、愛人にしていた絶世の美女が浮気をしたことに激怒し、手を回して間男の惨殺させ、愛人の顔に硫酸をかけて二度と見られない容姿にした過去がある、お金で何でも手に入ると思っている人間。

決してバレてはいけない関係で、平原さんは割り切っている風を装っていますが、甲斐さんはショーの内容に口を挟み、平原さんを所有物然とするKさんに苛立ちが隠せません。

ある日、Kさんはミュージカルショーには初日だけ出演し、後は豪華な自宅で過ごせと平原さんへ強要します。

さらに「甲斐と密会していることは知っている!きっちり別れたら彼を“消しはしない”。」と命じます。

平原さんは断腸の思いで甲斐さんへ「Kさんと雲泥の差のあんたに本気なはずが無い。もう会わない。」と告げ、甲斐さんは失意のどん底に。

その平原さんは実は病魔に侵されていて余命いくばくもない状態。

店の存続、仲間の生活のため、ミュージカルショーの成功のため、そして愛する甲斐さんのため、泣く泣く甲斐さんを突き放したのです。

そして迎えるミュージカルショー初日。

演者として舞台上で向かいあう平原さんと甲斐さん、客席から監視するように観劇するKさん。

ミュージカルショーはどうなるのか、二人の関係は・・・??



ストーリーは悲劇的で悲しい身の上話だったりしますが、記事の冒頭にも書きましたが、比例するようにとにかく豪華で煌びやかな舞台でした。

上に貼った写真のように、舞台に向かって右サイドに巨大な象のオブジェ、左サイドに回転する巨大な風車、舞台上のセットもナイトクラブのムーランルージュシーンではギンギンギラギラの派手派手、巨大な象のオブジェ内が平原さんの部屋設定となっていたりの遊び心。

歌の上手さは知っていましたが、平原さんがダンスも演技も相当イケることに驚きました。

そして舞台と同じく衣装も煌びやか、ダンスのキレ、セリフの妙、生バンドによる海外のメガヒット曲がバンバン流れる臨場感にウキウキ♪

テイラースウィフトとブリトニースピアーズの楽曲は、パっと分かったのですが、他は聴いたことはあるのですが、パっと思い出せず。

しかぁし、ノリノリの楽曲にはバンバン手拍子が入り、しっとりな楽曲には曲終わりに拍手。

一番驚いたのは、ヒューヒューやらフォーなど雄叫びが上がり、指笛こそ鳴りませんでしたが、客席も大盛り上がりだったこと。

恐らく複数回観劇にいらしているか、何らかの下準備?をされている方がたくさんいらしていたと思います。

安住氏の熱い呼び込みに違わず、素敵な舞台でした!

公演の度にリピーターが足を運んでいるであろうことは、客席の熱気で分かります。

チケットは普通に取れないと思いますが、リセールが出たらぜひゲッツして下さい!

ナイトクラブ「ムーランルージュ」に行くつもりで♪

自分の観劇した日のキャスト陣。
楽しませて頂き感謝、感謝☆









いいなと思ったら応援しよう!