先天性股関節脱臼の基礎知識と予防【子どもの姿勢と体作り講座】
先天性股関節脱臼とは
先天性股関節脱臼がどのようなものかについては、gooベビーから引用します。
(引用ここから)
股関節がずれたり、はずれたりなどの脱臼を起こす病気で、完全にはずれている完全脱臼、関節がはずれかかっている亜脱臼、股関節の屋根に当たる部分の発育が悪い股関節臼蓋形成不全の3種類があります。
この病気が最初に発見されるのは、生後3~4カ月健診のときでしょう。
赤ちゃんは脱臼が起きても、痛みもなく、泣いて訴えるということがありません。
一般的に左右の太もものシワの数などで、気づかれることが多いようです。
具体的な症状は
1)ひざを曲げた状態で股を広げると股関節にポキポキや、クリッという音がする。これは股関節がはずれたり、はまったりするときに出る音の可能性があります。
2)両足を曲げて、ひざが外側を向くように広げてみると、開きが悪い。
3)両足をそろえると、太ももやおしりのシワの数が左右で違う。左右の足の長さも違う。
4)歩き始めが遅い。しかも足を引きずるように歩く。歩き始めから足を引きずるようにしているときは、脱臼の可能性があります。しかし、両側とも脱臼がある場合は、この症状ははっきりとは出ません。
(引用ここまで)
その他には以下のような特徴があります。
・冬生まれの赤ちゃんに多く見られる傾向がある。
・男女比は、1:8.4で圧倒的に女児に多い。
・片足のみ脱臼が見られる場合、左が右に比べ2.6倍多い。
先天性股関節脱臼があると、成人後加齢とともに股関節の経年変化による変形が進行し、歩行姿勢に問題が出るだけでなく、日常生活に支障をきたす痛みが出現しやすくなります(疾患名は変形性股関節症)。
この治療には痛み止めや運動療法(リハビリテーション)などを行う保存療法と、股関節そのものを人工の股関節(人工股関節)に変える手術(人工股関節全置換術)があります。
このように先天性股関節脱臼は、変形性股関節症との関連性が強く、成人後にこれらの問題が出現しないためにも、乳児期に適切な関わりをすることが重要になります。
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