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水引の今と昔。
伝統工芸を現代に紬ぐ水引アクセサリー 作家の
tsumugibito です。
みなさんは、「水引」って何かご存知ですか?
もしかすると、結婚式やお祝い事のときに見たことがあるかもしれませんね。
今日は、そんな水引の歴史や今の使われ方について、少しお話ししてみたいと思います。
(諸説ありますので、さらに気になる方はぜひ調べてみてくださいね♡)
水引って何?
水引は、日本の伝統的な工芸品のひとつで、紙を細く撚り合わせて作られた糸のことを指します。
「御祝儀袋」についている飾りと言えば、ピンとくる方も多いでしょうか?
紙を一本のこより状の紐にし、できあがる水引。
実はその長さは約90cmもあるんですよ。
水引にはさまざまな色や種類があり、私は結び方や用途に合わせて使い分けています。
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水引の始まりは?
水引の始まりは、神さまに五穀豊穣や豊漁を祈るためのものでした。
古事記や日本書紀によれば、天照大神の時代、天岩戸の場面で麻や木綿(木の皮を蒸して白くしたもの)が使われていたそうです。
結ぶという行為には、封印や魔除け、お守りとしての意味があったと考えられます。
その後、紙すきの技術が伝わり、徐々に紙へと置き換わっていったんですね。
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水引の歴史
紙が日本に伝わったのは5〜6世紀ごろ。
高句麗(中国)からの技術により、麻や木綿から紙への移行が始まりました。
初めは、荒い繊維から作られた紙に文字を書くことは難しく、主に貴重品を包むために使われていたそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1724862854246-H51hn10Buw.jpg?width=1200)
6〜7世紀の飛鳥時代には、紙の性能が進化し、貴重なものとして使われるようになります。
神事に使われていた木綿が紙に代用され、和歌や書などでも使用されるようになりました。
その頃、紙を細く切り、紐のように捻り合わせる「紙縒」が登場し、水引や元結の素材として使われ始めました。
また、隋(中国)からカラフルな紐や飾り結びが伝わり、水引にも大きな影響を与えていきます。
江戸時代になると、水引文化が庶民の間にも広がりを見せましたが、礼法は一子相伝とされ、一般には公開されていませんでした。
これが今でも異なる礼法が存在する理由のひとつなんです。
現在の水引
現代では、一子相伝だった水引もインターネットや輸送手段の発達により、誰でも簡単に材料や技術を手に入れることができるようになりました。
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りんごのオブジェ
水引はアクセサリーや照明器具など、さまざまな形で私たちの生活に取り入れられ、これからも新しい展開が期待されています。
まとめ
水引の歴史や用途が変わっても、贈る相手を想い、心を込めて作るその気持ちに、私はいつも感動します。
皆さんも、次に水引を目にしたときは、その背景にある歴史や愛に思いを馳せてみてくださいね♡
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