水引の色彩が語る物語
伝統工芸を現代に紬ぐ水引アクセサリー作家のtsumugibito です。
台風の季節に入ってきましたが、あなたはどのようにお過ごしですか?
過去の私は、極度の心配性だったので、台風といえば‥「怖い、たくさん備えなきゃ。」と、台風の2日前には、食べ物や水、災害対策や対策キットなど、思いつく限りをネットで調べたり買い込んだり。
当日には、家に篭ってプルプル震えながら被害がないことを祈り、通り過ぎるのを待つ。恐怖と向き合い続ける時間。
私にって台風は、心と体のエネルギーをすり減らす、とても嫌なものでした。
tsumugibitoとして活動している今では
家族の顔を見ながらゆっくり過ごせる1日♡
最低限の準備をして、大切な1日をどう過ごそうか?
何をして楽しもうか?
と過剰な恐怖に縛られることなく、余裕を持って台風と向き合えるようになりました。
あなたも、恐怖が目の前に現れたら、恐怖を見続けるのではなく、その奥にある『どう過ごしたいか?誰と過ごしたいか?』に目を向けてみてくださいね。
きっと素敵な1日に気がつく事ができますよ♡
台風被害が最小に抑えられることを祈って前置きを締めさせていただきます。
長くなってしまいましたが、本題に入っていきたいと思います。
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水引は、古くから日本の暮らしや儀式に寄り添い、その美しい色合いや結びが大切な意味を持っています。
今日は、その伝統的な色と使い方をご紹介しながら、私が心を込めて作っている現代の水引アクセサリーとのつながりについて書かせていただきます。
水引の代表的な色と基本的な使い方
地域と宗教によって異なる文化
水引の色使いは、日本のさまざまな地域や宗教の習慣によって少しずつ異なります。
それぞれの文化や伝統が、大切に守られながら伝えられ、使われ続けているのです。
慶事・吉事での使い方
・金銀
華やかさと輝きで、結納や結婚式など、特別な日にふさわしいものです。
大切な人への想いを、より一層引き立ててくれます。
・赤白
出産や入学、卒業など、日々の中での喜ばしい瞬間に使われます。
明るく、心弾むような色合いが、新しいスタートを祝う気持ちを優しく包み込みます。
・金赤
関西地域では、金赤の水引が特に愛されています。
お正月飾りやお祝いの席で、この色がもたらす温かさと豊かさが、みんなの心を明るく照らします。
・紅白(白紅)
宮中で使われていた紅白の水引。
この色は、慶事にも弔事にも寄り添い、深い意味もあります。
『紅』 実は、黒みを帯びた濃い緑色で、その独特な色合いがどんな場面にも静かな力を与えてくれていました。
弔事・凶事での使い方
・黒白・双銀
悲しみの場面で使われます。
落ち着いた色合いが、そっと寄り添うように厳かな雰囲気を大切に守ります。
・黄白
京都や京都の文化が残る北陸地方では、黄白の水引が仏事に使われます。
優しい色合いが、静かに語りかけるような温かさを感じさせます。
・双白
主に神式の儀式で用いられます。
その純粋で厳かな白い色が、神聖な場にふさわしい清らかさを象徴しています
お見舞い
赤白
病気見舞いや災害見舞いに使われます。
明るい色合いが、早く元気になってほしいという願いを込めて、相手の心に温かく届きます。
白の特別な意味
水引の中でも最も多く使われているのが『白』です。
しろは、日本において清らかで尊い色とされています。
私は、白の純粋さが、どんな場面においても心を穏やかに整えてくれるから最も使われる色だと思っています。
現代アクセサリーへの応用
tsumugibitoの水引
このように、伝統的な水引の色合いは、長い歴史と深い文化を感じさせるものです。
私が手がけるtsumugibitoのアクセサリーは、この大切な伝統を守りながら、色彩心理学を取り入れて、現代の生活に溶け込むデザインを目指しています。
例えば、赤は情熱やエネルギーを象徴します。
私の作る赤い水引アクセサリーは、何かに挑戦したい人や、少しだけ勇気が必要な人の背中をそっと押してくれる存在でありたいと願いっています。
現代のライフスタイルに合ったデザインと、心に寄り添う色使い。その両方を大切にしながら、tsumugibitoの水引アクセサリーが皆さんの日常に優しく寄り添い、彩りを添えることができれば幸せです。
色彩心理学についてしれたい方はこちら⇩
結び
伝統の中に宿る水引の色彩の力を、現代に紡ぐこと。
それが私の作品作りの原点です。
これからも、色が持つ力で、あなたの心を包み込み力を与えられる作品を届けていきたいと想っています。
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