偶然は、情熱と選択なしに力を帯びない(#43)
昨日、コーチ養成機関・CTIジャパンの Co-Active Days 2023 という、200人以上のコーチ仲間が集うイベントに参加してきました。
きわめて印象的だったのは、CTIの歴史を垣間見る機会をいただいたこと。
そこから持ち帰った大きな学び「偶然は、情熱と選択なしに力を帯びるはずがない」を綴りたいと思います。
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CTI (Co-Active Training Institute) の歴史は、CTI USのブログ にありますので、僕はこちら以上のことを語れませんが、少しだけイントロ的に。
今でこそ言葉として定着してきた「コーチング」の黎明期に CTI はアメリカでうまれ、日本人の若者・榎本英剛さんがその扉をノックしたことが、日本への支流のはじまりとなります。
そして、歴史をつくり紡いでくださった方々が、前述のブログにあるように本当に多くの困難を乗り越えて乗り越えて、
そしてその先に、今、僕らがコーチとして立たせてもらっていること、本当に大きな感謝です。
さらに、困難とその先の未来に、「偶然」の力が関わっていたことも感じました。
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偶然を考えてみると、2種類あるようにも感じます。
「明るい顔して現れる偶然」と「暗い顔して現れる偶然」です。
明るい顔の偶然は、「支援者」「仲間」など。
「まったくもう偶然のタイミングで」とか、僕の経験だと「飲み屋のカウンターでたまたま隣り合わせて」とか、運命的な出会いの質感。
一方、暗い顔して現れる偶然は、「震災」「パンデミック」「グローバルな経済危機」など。
アンコントローラブルなものが、突如として降り掛かってくる感じ。
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偶然が偶然のまま、まるで真空パックのように保存されるのか、それとも、そこから何かに変わるのか。
僕は、そこに情熱と選択の存在が関わっているのではないか?と仮説を持ちます。
選択は、偶然のように向こうからやってくるものではなく、こちらが自己主導して舵をとるものです。
明るい顔も暗い顔も、偶然がやってきた時に、自分は何を選択するのか。
自分は何にYESと言い、何にNOと言うのか。
そしてその選択の拠り所になるのが、情熱だと思うのです。
自分が大事にしていること、自分の中で止められない何か、裏切りたくない何か、嘘つけない何か。
価値観という言葉にも置き換えられるかもしれません。
偶然という風は、情熱と選択が作用してはじめて力になってくるように思います。
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この話は、決してコーチ文脈だけではないと思うのです。
コロナ禍で、突如として人間の行動と接触が制限された中、多くの人たちが「これまでのやり方」では立ち行かなくなってしまった。
僕もその一人でした。
悪い顔して現れた偶然を前にして、「続ける」とか「やめる」とか、他にも選択肢があった。
そして、自身が、何らかの選択を行った。
そこには情熱や価値観が介在していたように感じます。
そうして自己主導して選択し、自分の大事な情熱、価値観、拠り所を再認識できたことで、
やがて、明るい顔して現れた偶然をも味方につけていけるような、そんな流れも感じます。
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何にYESと言い、何にNOと言いますか。
その向こう側には、どんな情熱がありますか。
読んでくださった方にも自分にも、問いをお渡ししたいと思います。
今日も佳い日で。
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