「プロフィール共筆は、上質なスーツを仕立てたような体験だった」 クライアント・小楠千尋さんとの振り返り対談
私は「あなたのプロフィール、一緒に書きます」というプロフィール共筆 (Co-Writing) サービスを提供し、これまで20名以上のプロフィール制作に関わってきました。
今回、クライアントのお一人であるプロコーチ・小楠千尋さん (以下、ちひろさん) のプロフィール共筆を完了したのを機に、二人で振り返ってみました。ちひろさんのご了解を得て、振り返りを対談形式で綴ってみます。
「プロフィール共筆 (Co-Writing) って、どんなサービスなんだろう?」と思っていらっしゃる方に、リアルな声をお届けします。
※ちひろさんの instagram より。2回目のNarrativeセッションを終えた、ちひろさんと私。
二人で書き上げた、ちひろさんプロフィール
制作したプロフィールはこちら。今回、ちひろさんから聴いたストーリーを、私が100%ライティングするという形で進めました。
私はストーリーを伺う中で、ちひろさんのコアに「音」があると直感しました。そして、ドとレが同時に鳴るような、まるで「ぶつかる音」すらも人生の材料になってくる。そんな意図を込めて、制作しました。
二人で振り返ってみた
最後の3回目セッション (Completion) での対話から、プロフィール共筆を一緒に振り返ってみました。(文中の「ポール」とは、私のことです)
ーーちひろさん、全3回、お疲れさまでした。プロフィールを一緒に書き上げるという体験、いかがでしたか?
最初、「過去の棚卸し」の気持ちで始めました。自分の中に仕舞われている過去を、一度出して拭いてみる。そして、また仕舞うのか、それとも捨てるのか。コンマリさんの片付けみたいな気持ちでした。
しかし二人で対話していくうちに、古いものを引っ張り出すだけでなく、新しいものが出てくる感覚があったのです。
プロフィール制作なので、もちろん過去の話をしていることが多いのですが、今の自分として過去を見ているのです。ポールが今の私をちゃんと見てくれたおかげで、昔話にとどまらなかった。不思議な体験でした。
ーーちひろさんの「ファゴットのない私は、何?」という言葉は、とても熱かった。僕も書きながらヒリヒリしたけど、他の言葉に替えられない熱を感じました。
「過去の自分を見る」って、やりようによっては、もう一度腐るかもしれない。過去を追体験することで、自分がえぐられることもあり得るかもしれない。そんな中、ポールが「そんな体験をしたからこそ、今のちひろさんがあるんだね」と認知してくれたのを覚えている。それが嬉しかった。
一人で楽器のことを書いて表に出すのは勇気がいる。だけど、一緒に出してもらっているような心強さがあった。「一緒に創ったんだ」って思います。
ーー最初に僕から「僕の文章に違和感あったら伝えてね」とお願いしました。それは、違和感の裏側にこそ大事にしていることが眠っていると信じているから。ちひろさんが、違和感をきちんと伝えてくれて嬉しかったです。
私が無意識に出す言葉にある声色や熱を、ポールがちゃんと拾ってくれた。そして、そこにある温度や質感を、ポールの中にある言葉でテーラーメイドしてもらった感覚があります。
ちゃんと言葉を拾ってもらっている感覚、大事に扱ってもらっている感じが嬉しかった。
おばあちゃんの着物をリメイクして、すごく上質なスーツを仕立てた気持ちです。
ーープロフィールがちひろさんの力になるとしたら、どんな力になりそうでしょう?
可動域が広がって、動きやすくなった感覚があります。
過去を振り返って言葉になったことで、欠けていた部分を取り戻したり、バランスが取れて動きやすくなったかもしれません。
喩えてみると、アンパンマンの顔が新しくなった感じ。アンパンマンの濡れた顔が新しくなって、また同じアンパンマンになったような。伝わるかな (笑)
ーーアンパンマンはアンパンマンのままなんですね、王子様キャラの食パンパンでもなく(笑) あらためて、大事なお話を聴かせてもらい、ありがとうございました。
プロフィール共筆 (Co-Writing) の詳細は、こちらをご覧ください。「100%書いてほしい」「100%自分で書きたい」お互いの関わり方は無限大。個人のプロフィールでも、組織のメッセージでも。ご自身の力にもなるプロフィールを、一緒に書き上げましょう。
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今日も佳い日で。