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なぜ、コーチングを届けたいのか (v1.0) (#49)

ずーーーっと書きたいと思っていたテーマです、なので長いです。
実は「書いてはゴミ箱へ」を何度も繰り返していました。
それは「もっと巧く書いて必要な人に受け取ってほしい」という気持ちゆえでした。
しかし、諦めました。整えなくていいというのと、いつか想いをアップデートする機会が来たらその時に書き直せばいいや、と。(そんな意図での version 1.0)

※ここから先は、あくまでもCTIジャパンのコアコースを修了した一個人としての解釈や想いであることをご理解ください。


1. なぜ、コーアクティブ・コーチングを届けたいのか

僕のコーチングは、「コーアクティブ・コーチング」という、コーチング黎明期にアメリカで発祥した流派に基づいています。

今の僕が、なぜコーアクティブ・コーチングを良いと思っているかを一言で言い抜きます。

「人の行動 (Doing) の前に、人のあり方 (Being) を大事にするから。」

あり方。
ピンと来なければ、「大事な想い」「価値観」「本当に願っていること」に置き換えてもらっても良いかもしれません。

例えば、「何かの資格になんとしても合格したい!」と言う時、そんな気持ちで七夕の短冊や受験絵馬に文字で表現する時。
どんな大事な想いや、願いがあるのでしょうか。

「もう一度、自分は頑張れることを、自分に見せつけてやりたい」
「憧れの先輩に追いついて、肩を並べて同じ景色を見たい」
「資格を取って、大好きなこの天職を、もっとたくさんの人に届けたい」

最近、企業でも盛んに言われている「パーパス経営」のパーパスにも重なると思います。
例えば、LCCの Peach Aviation は、「ヒト・モノ・コトの交流を深めるアジアのかけ橋となり」をPhilosophyとして掲げています。
まさに、飛行機を運行するというDoingの背景にある、Beingだと思います。

組織では声高にパーパス経営と叫ばれるものの、いざ個人レベルではどうでしょうか。
どこまで自分に向き合えているでしょうか。
私達の日常は、もはや無自覚なレベルでネットワークにつながり、自分の外とつながる機会にあふれています。(皮肉にも「デジタル・デトックス」という言葉がうまれるほどに)
それゆえに、自分につながる機会が薄れてはいないでしょうか。

外につながり、まわりのキラキラした価値観を羨み、妬み、見上げ、見下し、自分を評価するのも一つの選択肢でしょう。
しかし、自分が、どんなBeingを大事にしたいのかに向き合うことも一つの選択肢です。
コーアクティブ・コーチングとは、今すでにどんなBeingが自分にあるのかを、コーチと一緒に探っていく技法であり、スタンスだと解釈しています。
今すでに、なのです。

「理由なんてない、だってやりたいんだから、好きなんだから」
自分のBeingに正直になれた時、周囲の働きかけから意欲を受けるのではなく、自身からこんな純粋意欲が湧いてくるのではないでしょうか。
「やれ」と言われたToDoリストと、「やりたい」と言ったToDoリスト、どちらにワクワクするか。自明です。

幼児教育の第一人者である、イタリアのマリア・モンテッソーリは「子どもは本来的に誰もが役に立ちたいと願っている」といったメッセージを発しています。
仕事が人工知能に代替されるかもしれないとか、VUCAとか言われる中、
僕は今こそ、人間が本来的に持っている想いの力や願いの力に焦点を当てたいと思いながら、
コーアクティブ・コーチングのトレーニングを積み、クライアントさんにコーチとしてかかわっています。

2. これまでの自分のこと

なぜ、そう思うようになったか、自身のこれまでのストーリー。

とある秋の日、僕はそれまで一生懸命走ってきましたが、突然、走れなくなってしまいました。
成果を出すため、役割を全うするため、期待に応えるため、そうすれば自分を満たせると思って走ってきました。
しかし、まさに自分とつながれなくなったのを自覚したその時、
「このまま走っていてはいけない、これ以上走ったら自分が壊れるかも」
そう思い、初めて走るのを諦め、仕事を休ませてもらうことになりました。

屈辱的な敗北感、以外のなにものでもありませんでした。
「今頃、会社のみんなはどうしているんだろう、申し訳ない」
「まさか自分が、病院に足を運ぶなんて」
「会社の人事記録にも、傷がついた」
「自分は、何をやっているんだろう・・・」

ようやく、自分が何を大事にしたいのか、つながり、向き合うことができました。

5ヶ月経って復職でき、やがて「自分みたいな気持ちを誰にも味わってほしくない」と思えるようになったのは、今思えば奇跡的なことです。

さらに奇跡が訪れます。
友人から紹介された ウェビナー で、コーアクティブ・コーチングのことを知り、「これこそ、俺がやりたいことだ」とウェビナーが終わってすぐにコーチとしての最初の学びに申し込んだのです。

コーアクティブ・コーチングのトレーニングを積む過程で、傾聴のこと、クライアントにどんな眼差しを向けるかなど、たくさんの学びを得ました。
どちらかと言えば左脳派の僕は、違和感を感じることも多く、理解し咀嚼するのに多くの時間を必要としましたが、
まるで、魔女の宅急便のキキが空を飛べるホウキを手にしたような感じで学びを深めていきました。

そんな中、自分に対する最大レベルの問いが湧いてきました。それは・・・

「お前は、コーチングをしたいのか? コーチでいたいのか?」

コーチでいたい。
コーチとして、クライアントさんにコーチングを届けたい。
そう思い、会社から許可をもらい、個人事業主として開業し、複業でコーチとして活動しています。

3. 今と、これからへ

今、僕は「自然に生きる、自然と生きる」を大事にして生きています。

そこに込める想いは、地球規模で多くの課題がある中で、2100年を生きる人がイキイキといきていてほしい。
気候変動をはじめとする社会課題の側面から、2100年につなぐ場づくりをしたいし、それらを支える人を支える存在になりたい。コーアクティブ・コーチングというDoingを通じて。
さらに言うと、願わくば、2100年の世界を生きて見届けたい。

コーチング。どう見えていますか?

別に、コーチングを通じて「転職決めました」とか「海外行きます」とか字面的に立派なインパクトにつなげねばならない、なんてものではないと信じています。
ましてや、何か治療的な性質でも、絶対神として崇めるような性質でも、まったくない。

むしろ「英語の勉強が三日坊主で」「筋トレが三日坊主で」「どうしても子どもに怒ってしまう、本当は怒りたくないのに」など、リアルな日常を入口にしてほしい。
ただし、その入口が本気なのであれば。

人生、変えようと思って変えるものではないと思います。
人間は常に細胞が生まれ変わり、いっときとして同じ状態はなくて、
その変化の波紋が、起こるべき時に重なり合い、大きくなるのだと思います。

その波紋を見る時、どんなBeingでありたいか。

* * *

気づけば2,600字を超えており、読み手をガン無視して綴ってしまいましたが、僕にとっての大事なことなので、お許しくださると嬉しいです。
ここまで読んでくださった方にはお礼をしたいので、「2,600字読んだよ」とぜひお知らせください!

今日も、佳い日で。

*トップのバナー画像は、屋号「Rising Sun Coaching」のイメージで友人が描いてくれた絵とともに。クライアントさんと二人で一緒に昇る朝日を見るような時間を持ちたいという願いを込めています。

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プロコーチとして活動しております。
コーチングとは、話したいテーマを切り口に、一歩でも半歩でも踏み出そうとされている方とコーチとの1対1の継続的な対話を通じて、コーチが伴走し応援していく関わりです。
テーマは、キャリア・進路・家族のことでも、「よくわかんないけど何かモヤついている」でも、なんでもOK。
コーチとの対話を通じて言葉にしていくことで、ご自身の本当の想いの解像度が上がり、行動につながっていく。これがコーチングの力です。
1クール6回、月1-2回・1時間/1回を目安にご提供しています。体験セッション (1時間) も承ります。
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