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びろう葉帽子の下で (「ちいさなとしょしつ」蔵書紹介#8)

東京・神保町の共同書店 PASSAGE SOLIDA 2階、一棚本屋「ちいさなとしょしつ」棚主の佐久間とおるです。

今回ご紹介する一冊は、「びろう葉帽子の下で」 (山尾三省著、野草社)


「晴耕雨読」 雨の日に、雨音を聴きながら読みたい詩集

私は、鹿児島県の屋久島が大好きで、何度も友人知人を訪れ旅しています。
日本で初めて世界自然遺産に登録された屋久島。
いわゆる屋久杉にスポットが当たりがちですが、
島に入ると、森、川、海がつながっていて、それらをつなぐであろう土、水、空気による営みは、人智を遥かに越える世界を感じます。

詩人、山尾三省。
彼は東京・神田に生まれたのち屋久島に移り住み、2001年8月に島でその生涯を閉じました。
彼の詩集である本書から伝わってくるのは、自然への畏敬の念。

雨の日に開いていただきたい詩集です。
雨音を聴きながら、こっそり音読してみてください。

私が好きな詩は、「火を焚きなさい」です。
あなたは、どの詩が響きましたか?


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