人生初の盛大な骨折①
5月7日、家の床で座っていて立ち上がった際変な横転の仕方をした私は左足首を強打し、骨折しました。
GW10日間の長い休みも終わり仕事まであと一息、少しの休みを楽しもうと気楽に映画を見ていた時、待ちに待ってた新しい機材を持った宅急便が来てインターホンが鳴った時
「わーい!きたきた!」とウキウキで立ち上がった時だった。
つるりと横に滑り横転、足首が変な方向に曲がったのをはっきりと見てしまった。
そして想像できないぐらいすごい音、たった1人で悲鳴をあげた。
今まで感じたことのない痛み、私は即這いずりながら119を押し呻きながら住所と自分の名前を言う。救急はドライだ「火事ですか?救急ですか?」呻きながら言ってるので伝わらないマンション名。2回言った。
そのことを知らない宅急便のあんちゃんが玄関で呑気にインターホンを鳴らしている。
扉を開けた時の私の顔、足の曲がりような状況にビビっていた。
「ぼ、ぼく119とコンシェルジュさん呼んできてます!」
「自分で呼んだから119大丈夫です」
痛かったけど冷静だった。女は痛みに無駄に強いのか?ただのやせ我慢かもしれない。
しかし汗がふきだし、痛みでクラクラする。
「死ぬってこんな感じなのかな、あっけないな。3日にみんなに会えてよかった」
独り言を言いながらヘヘッと笑っていたら救急隊員到着。携帯と財布、充電器を持ってきて欲しいと頼みそのまま担架で運ばれた。
担架で運ばれるなんて人生初ですよ。
私はサッカー選手か?へへっ、笑いながら曇り空の中に見える我が家を見つめていた。
救急車のサイレンがウウーッと鳴って道を通っている。慣れた道を走ってるのだろうけど私には訳がわからない。しばらくして少し遠めの緊急病院に到着した。よく車で見る綺麗な病院だ。上からの景色のみだからなんかもうわけわかんないけど。
到着したのはERである。転んだおじいさんと子連れの親子がいたことを覚えている。
足が見れない。電話OKをもらったので夫と取引先、決まっていた撮影に代理が立てられるか友達のカメラマンに打診。
大変な状況なのはわかってるけど笑った。笑ってないと死ぬ、こういう時こそ明るくしないと後がやばいことは人生の経験上しているから。
でっかいベッドで移動させられCTとレントゲンを取られる。レントゲンはCANONだ。デジタルの今、これがCCDみたいなものなのか?冷たい板に興味津々になりつつもやはり痛い。
ある程度終わった後またERに戻る「先生が骨戻してくれるから、多分今日イチで痛いと思う」明るい綺麗な看護師さんが私にそう言いつつやっとここで痛み止めの点滴を打たれた。怖すぎる。何がどうなるんだ。
しばらくすると先生が来て挨拶をして即足を引っ張る。軽く悲鳴をあげたらERの人たちが一斉に応援してくれた。
「がんばれー!」
うおおおお!頑張るしかねぇ!!!!私も「がんばりますーーー!!!!」と言っていた。と、2秒後
「もうはまりましたね。でも不安定なので手術はします」
先生は冷静にそう言った(もっと丁寧に言ってるはずだけど)
確かに痛かったけどビビるほどの痛みではなかった。なんだかよくわからない状況だった。
「そうでもなかった?」
看護師さんは笑った。私も笑った。
しかしこの病院にはオペの空きがだいぶ先との事で別の病院に転院することになった。我が家から近い病院で去年亡くなった最愛の祖母の友人が昔医師をしていた病院だった。
変な因果だ。「入院だし夫も来やすいし、これからの通院には好都合かな…」そう思いながらまた救急車で運ばれて行った。