研究室20周年を迎えて-⑥ [ミッション・ビジョンと本気の創薬事業]
こんにちは。熊本大学薬学部、准教授の首藤です。
第6回目は、基礎研究の醸成から、ミッション・ビジョン戦略の導入で、本気の創薬や事業の出口化を目指すステージへという話題について、共有させていただき、シリーズを結びたいと思います。
第1回目の記事は、こちら。
(記念事業の趣旨説明、この記事(note)で何を目指すか?)
第2回目の記事は、こちら。
(甲斐広文教授について)
第3回目の記事は、こちら。
(創薬研究の醍醐味と物理療法)
第4回目の記事は、こちら。
(難治性遺伝性肺疾患研究からCOPD研究への道のり、国際共同研究の展開)
第5回目の記事は、こちら。
(細胞内品質管理・分子シャペロン研究からプロテインフォールディング病研究のメッカへ)
1. 基礎研究の醸成から、ミッション・ビジョン戦略の導入で、本気の創薬や事業の出口化を目指すステージへ
前述したように、研究室としては、この20年間で、多くの進展が見られますが、私の感覚として、ここ5年間の研究室や薬学部の進展は目覚ましいものがあります。特に、文部科学省「地域イノベーション・エコシステム形成プログラム事業」(約2億円/年、5カ年)に採択されてからの熊薬の体制は、目を見張るものがあります。「有用植物×創薬システムインテグレーション拠点推進事業(UpRod)」と題し、熊本大学に蓄積する天然物バンクを基に、地域企業と連携し、高品質有用植物の安定供給を実現する栽培システムを構築するとともに、天然物バンクの有用植物の抽出・分析・評価を一貫して行うことで、革新的医薬品等の創出に繋がる評価システムラインを構築し、創薬産業のイノベーションに繋げる事業です。本事業では、大学の研究室の枠を越えた、ミッション・ビジョン戦略が功を奏し、そのイズムが、各研究室にも浸透し、事実、私たちの研究室のミッション・ビジョン形成に至りました。新たな大学のカタチを目指して、これからも邁進していきます!
・有用植物×創薬システムインテグレーション拠点推進事業(UpRod)
有用植物×創薬システムインテグレーション拠点推進事業(UpRod)の推進により、研究室の枠組みを超えた熊薬式創薬推進システムの構築に成功しました。基礎研究で醸成したものを、創薬という出口に本気で持っていくことを心がけて、チーム熊薬一丸となって頑張っています。本学におけるミッションビジョン戦略の先駆けです。
・持続可能な社会と共に。有用植物×創薬UpRod(熊大通信72号)
UpRodの事業内容は、熊大通信でも特集し、国際連携-熊大-患者または企業-熊大-患者の間での「3方よし」精神で、日々、邁進しています。
・熊本大学大学院生命科学研究部附属グローバル天然物科学研究センター
薬学部のUpRod事業の基盤となる熊本大学大学院生命科学研究部附属グローバル天然物科学研究センターを立ち上げました。
熊本大学大学院生命科学研究部附属グローバル天然物科学研究センター内での本研究室の立ち位置を示すHPです。
全ての思いは、ここに!
この記事では、基礎研究の醸成から、ミッション・ビジョン戦略の導入で、本気の創薬や事業の出口化を目指すステージへについて、ご紹介しました。
2. 終わりに
今回のnoteでは、甲斐広文先生の教授就任20周年記念事業(研究室発足20周年事業)の開催に際し、改めて、20年間の甲斐教授の研究室の歴史を、数々のWebページや公表資料に基づき紐解きました。人生100年時代に突入し、私たちの取り組みもまだまだこれからです。他者への貢献をキーワードに、風土豊かな、この熊本大学を、これからも盛り上げるべく邁進していきたいと思います。皆様のご指導ご鞭撻ご協力を賜りながら、ともにより良い社会へ繋がることに取り組んでいきたいと思います!
また、これまでの記事では、甲斐教授が関連した数々のWebページをご紹介しながら、この20年間の甲斐教授の研究室の歴史を、紐解いてみました。
これまでの記事では、研究室出身で、アカデミアで活躍される方々については、具体的な名前をご紹介させていただきましたが、実際は、ここではご紹介しきれない多くの方々(他大学の研究者、企業の方々、学生、秘書・事務員、地域・一般の方々など多数)の活躍があってのものでもあります。この場を借りて、関係各位に心より感謝申し上げます。
長文、最後まで、お付き合いいただき、ありがとうございました!
それでは、また会う日まで〜。
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"研究室20周年を迎えて(熊本大薬・遺伝子機能応用学)"の全シリーズのリンク
第1回目の記事は、こちら。
(記念事業の趣旨説明、この記事(note)で何を目指すか?)
第2回目の記事は、こちら。
(甲斐広文教授について)
第3回目の記事は、こちら。
(創薬研究の醍醐味と物理療法)
第4回目の記事は、こちら。
(難治性遺伝性肺疾患研究からCOPD研究への道のり、国際共同研究の展開)
第5回目の記事は、こちら。
(細胞内品質管理・分子シャペロン研究からプロテインフォールディング病研究のメッカへ)
第6回目の記事は、こちら。
(基礎研究の醸成から、ミッション・ビジョン戦略の導入で、本気の創薬や事業の出口化を目指すステージへ)
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