生きもどり
今年の誕生日で満60歳になる。江戸時代なら相当な長生きである。子どもが小学3年から働き出したパートも60歳定年。立ち止まってはないけど、歩く速度を緩やかにしながら、これから何をしようか考えている。
未曾有のコロナ禍期間を過ぎた頃から、行動面でも思考面でも考えが緩やかに下降気味になっている。両親の日常生活の介助も必要大になり、これからは、半分はこのことで生活は締められると考えている。残りの半分「私」の時間。
手始めに、去年から始まった「おかやま文学フェスティバル」の中の一箱古本市に参加すること。まず参加する動機の一つになったのは開催日が3月3日だから。この日は私の誕生日。それもひとつの節目の。神様がこれに参加しろと言っているようだと勝手な解釈で心は大いに動いた。幸い片付けようとした本が少し貯まっている。4時間の開店時間、荷物の搬入や設置、体力との相談が必要だし、人混みも。寒さとの闘い。イメージは良くない方に膨らんで参加の意志を妨げようとしてくる。いや、こんなことよりまず動こうと思い、申し込み締め切り間際に参加を決めた。
もうそれからは、本のディスプレイやなんやかんや。何回か箱の中から本を出して並べる予行演習をしてみる。気がつけば、空いた時間はあーしよう、こーしようと欲望は膨らんでは少し抑えて、また別のイメージが芽生えたりして。文化祭前の高校生みたい。週間天気予報をガン見。晴れ。気温は、寒いけど風さえなければ、たぶん、良好だ。
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