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わたしの尊敬する彼女。
わたしに初めて"尊敬する人"が出来たおはなし。
わたしの尊敬する彼女は、おんなじ歳の可愛い女の子です。
16歳 高校1年生のときに出会いました。
きっかけは、放課後に彼女が声をかけてくれたから。
前回おはなしした通り、わたしは高校入学直後、お友達関係で傷付いてしまい、毎日学校に行くだけで必死でした。
とにかく「毎日を平和に過ごすこと」だけを考えて生きていました。
そんなある日の放課後、無事に1日を終えて駅まで向かおうと準備をしていたとき。
後ろから声をかけられました。
「〇〇の友達だよね?」
共通の友だちがいることが分かり、彼女は声をかけてくれました。
たった一言。
そんな一言で、わたしの世界に光が差したような気がしました。
その日から、通学だけでなく、学校でも一緒に過ごすようになりました。
彼女は、見た目はもちろん、性格まで可愛くて、いつもキラキラしていました。
キラキラしているというのを言葉で説明するのは難しいんですが、、
とにかくいつも笑顔で、何をやるにも楽しそうで。
他の人が憂鬱になるような嫌な出来事があったとしても、笑いながらこなしてしまうんです!
そんな彼女の周りには、いつも人が集まっていました。
同じクラスだけにとどまらず、他のクラスの人からもよく声をかけられていました。
学年中が友達なの?!ってくらいに(笑)
それくらい、人を惹きつける魅力が詰まっているんです。
もちろん、スーパーネガティブな自分と違いすぎているのは分かっているんだけども。
何をどうしたら、彼女のようになれるのか分からず、ただ観察をする日々。
次第に、わたしなんかが隣にいていいのだろうか?と思うようになりました。
ある夏祭りの日の夜。
みんなで甚平を着て行こう!となりました。
痩せている彼女や友だちの隣に、痩せていないわたしなんかが並んでいいわけがないと、ついにわたしは泣き出してしまいました。
正直な理由を伝えることが出来ず、ただただ泣きじゃくってしまい、友だちの家に1人お留守番することになりました。
いま思えば、本当に空気の読めない、ただただ困らせるやつだったなぁと反省しています。
それくらい、自分の存在そのものが、コンプレックスだったのかもしれません。
本当にあの頃の自分は、消えたくて消えたくて、たまりませんでした。
死ぬのは怖い。
周りの人を苦しめたくもない。
いっそのこと、存在自体が無かったことになればいい。
そんな風に思っていました。
でも、それでも生きていくしかない。
彼女は、わたしに色んなことを気付かせてくれました。
ネガティブなわたしの相手も、嫌がらず、どんな時でも一緒にいてくれました。
新しい何かを始める時、一緒にやってみよう!と声をかけてくれました。
彼女といると、自然と背中を押されるんです。
きっと大丈夫。
そんな気がするんです。
そんな彼女と出会って12年が経ちました。
今でも連絡をとることもあります。
数年に一度、ご飯にも行きます。
彼女に出会わなかったら、きっと今、わたしはここにいないかもしれません。
上京することもなかったかもしれません。
"恩人"という言葉よりももっと、もっともっと最上級の言葉があるならば、その言葉を彼女に贈りたい。
次会った時は、彼女のように笑ってキラキラとした姿を見せられるように。
1秒でも多く、笑っていられるように。
次は、わたしが彼女に出会ったあとの、社会人になってから。
彼女に近付くために心がけたことのおはなしをしたいと思います。