THE LEGEND & BUTTERFLY 〜史実と向き合う３時間〜

【ネタバレあり】

観てきました。

３時間ちょっと長いな……笑

木村拓哉と綾瀬はるかの芝居を存分に堪能できる３時間。

キムタクは、いわゆる昔の「何を演じてもキムタク」みたいのは感じず、「織田信長ってこんな感じだったのかもしれない」と感じられる信長像に仕上がっていた。

綾瀬はるかは、本当、人としては心配になる時も度々あるけど、役者としては素晴らしい。
海街ｄｉａｒｙのあやはるの芝居好きだったなー
奥様はスパイ的なんでアクションやってたみたいやし、あの殺陣は流石の一言。

最序盤は、現代の若者ノリって感じ。いつの時代も下ネタ喋ってる男子はアホ。

キムタクの三河弁、あやはるの美濃弁は見物ですな。

美濃を平定した後の岐阜城のシーンは、CGなのかセットなのか、ちゃんと岐阜城周辺で喋ってるなーという感じがした。
岐阜城はまだ木造で、金華山のふもとに見た事もない森や林が広がっているのは、何だか不思議な感じがした。

途中、貧民街の子どもに金平糖等スラれる場面は、ちょっとご都合主義っぽい感じしたなー。
結局ストーリーにはあまり関わりなかったし、信長と濃姫が共に危機を乗り越えて、ここで目合いましたよってシーンを作るための出来事にしか思えなかった。

濃姫がいきなり濃厚な口吸い始めた時はどうしたんかとｗ

そういえば、口調のせいで濃姫がめちゃ忍野忍感あったわ 笑

あと斎藤工の家康は後で聞いても全然ピンとこなかった。同姓同名の別人なのでは？

大筋のストーリーは史実通りなので、割愛。

個人的には、最後の１０分くらいの展開は「要らなかった」。史実通りなら、別に映画でやる必要がないと思う。

こっちはさ、観終わった後の感想も準備してたわけですよ。

「安っぽいハッピーエンドであった。だけど、映画なんだから、それでいいではないか。」

と。

「異国へと逃亡して、名前も素性も隠して２人は添い遂げました。舟の中でいつ、どうやってお子を仕込んだのかは謎やけど、ご都合主義で良いではないか。」

そんな感想を頭の中で練っていたところ、まさかの夢オチで現実に引き戻され、信長は自害し、濃姫は案の定、リュートを胸に抱いたまま事切れる。

違うんだ。
物語は、ハッピーエンドでいいんだよ。
物語の中でまで、悲しい結末を突きつけられたら、私達パンピーはどうやって希望を抱いていけばいいんだ。

そして、最後までTHE LEGEND & BUTTERFLYというタイトルの意味はわからなかった。

LEGENDは信長？途中、申し訳程度にアオスジアゲハが出てきたけど、特に重要というわけでもなかったし、バタフライ・エフェクトが関係しているというわけでもなかった。

だとすると、濃姫がBUTTERFLY？いや、SNAKEだろう。

THE LEGEND & SNAKE

というか、英題である意味もわからんし、もう魔王と蛇とか、魔王と蝮姫とかで良くなかった？