東日本大震災と日本人の民度　〜日本人の民度は低下したのか〜

民度という言葉の使い方が適切かまでは検証していないです。

東日本大震災から１０年。
昨年のコロナ関連から思ってたんだけど、トゥイッター界隈で「日本人の民度落ちたんか？」と感じる出来事があった。

東日本大震災から１０年を迎えて、同様の感想を持つ出来事が立て続いたので、noteで思考を整理する。

１件目。
津波の避難について、大川小と釜石小という２つの小学校の名前がよく挙げられる。一方は、津波被害で、全校児童の７割にあたる７４名が死亡・行方不明になった学校として。
他方は、ほぼ全員が生き残った学校として。

この結果の違いは、恐らく想定・準備・当日の対応の差だ。

そして、残念ながら大川小では、想定・準備・当日の対応に不足があったのだ。

それ自体は正しく評価されるべき事で、どの様に想定・準備が不足していたのか？
当日の対応の何がいけなかったのか？
これらはしっかりと検証されたうえで、もしまた同じ様な事が起きた時に、もっと避難誘導が上手く行われる様にしていかなければならない。

しかし、ツイッターを見ていて目についたのは、やれ教師が無能だ、やれ学校がバカだという、攻撃的な言葉の数々。

２件目。
東日本大震災から１０年を迎えた事を受けての、菅総理の言葉。
その中に、「東日本大震災から１０周年」という文言があったそうだ。

それを聞いた人達から、やれクズだ、恥知らずだ、学力のかけらもない等の言葉の数々。

この２件の出来事を見て、心底軽蔑した。

震災を、被災者を口実に利用して、自分の攻撃欲求を満たす者達を。

こやつらは、震災や被災者に思いを馳せるつもりなど微塵もない。
ただ、震災や被災者という、分かりやすいシンボルをダシにして、自分が攻撃したい者達を攻撃しているだけなのだ。

震災に直接関係しない者達の中でも、かなり最低極まる部類だと思う。
無関心よりよっぽど性質が悪い。

そして、去年のコロナからずっと感じてたんだけど、日本人の民度は下がった？
もしくは、元々日本人の民度はこの程度で、SNS等の発達により、それが顕在化しやすくなっただけなのか？

これについての結論は出ないのだが、日本人の民度は低い。
他人に不寛容な人が多くいる。

そう感じてしまう事が多くなったのは事実だ。

直接会った事はないが、東日本大震災を経験した知人が言っていた。

「自分たちは、他人の感動や悲しみの為に生きているわけではない」

と。
震災の事を感情的に考えるだけではなく、事実を捉え、次の世代生きるヒントとさせてもらう。

そして、東日本大震災を知っている我々はしっかりと記憶し、次世代に伝えていかなければいけないと思う。